GoogleはMotorola Mobilityの買収手続きを完了したら、Appleとの戦いに利用できる数々の特許を手にすることになる。
Googleはこれまで、同社のAndroidパートナーに対する支持を表明することを選択し、Appleに直接戦いを挑むことには消極的だった。それが少し変わったのが、GoogleがHTCに自社を守るための特許を提供したときだ。業界で法的な争いが拡大していくにしたがって、Googleは先手を打とうとすることが増えるだろう。GoogleがAppleを直接攻撃する可能性もあるが、パートナーに対して特許という形で武器を提供する可能性の方が高い。
残念ながら、筆者には本当の意味での解決策が分からない。特に、さまざまな当事者が皆、裁定を不服として上訴する権利を行使し続けているからだ。Appleは米国時間12月20日、米国際貿易委員会(ITC)においてHTCに勝利したが、今回のITCの決定は限定的なもので、多くを解決するものではない。
むしろ、今後はAppleとサムスン電子のような企業が互いに相手の製品を禁止しようと試みることが増える見込みだ。各社は必要に迫られない限り、交渉の席に着くことはないだろう。
率直に言って、一部の例外を除けば、2011年はAndroidタブレットにとって悲惨な1年だった。タブレット専用に設計されたAndroidバージョン「Honeycomb」を搭載した最初のデバイスは、Verizon Wireless向けのMotorola Mobilityの「XOOM」だった。XOOMが期待を大きく裏切ったため、MotorolaとVerizonは次のタブレットを「Xyboard」に改名した。これを見ても、売れ行きが振るわなかったことが分かるだろう。
悪いことばかりではなかった。200ドルの「Kindle Fire」の登場によって、Apple製以外のタブレットがようやく真の興奮を呼び起こした。この勢いは2012年も続くだろう。「iPad」に続く2番目に成功したタブレットの開発を目指す他社が取り組みを強化し、おそらく値下げを行うと考えられる。
Androidの最新バージョン「Ice Cream Sandwich」は、タブレットとスマートフォンの体験を初めて統合する。Ice Cream Sandwichが諸々の問題に対処し、消費者がiPad以外のタブレットに注目するきっかけを作り出すと筆者は予測している。
また、新しいタブレットの1つが最初からつまずくのは避けられないので、「TouchPad」のような投げ売りが少なくとも1つは出てくると筆者は見ている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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