まだ発表もされていない「iPhone 5」だが、サムスンはすでに韓国における販売禁止に向けて準備をしているという報道がある。
Korea Timesはこの問題を知る複数の情報源の話として、サムスンはAppleが「iPhone 4」の後継機を発表したらできるだけ早急に、無線通信関連の特許を侵害したとしてAppleを提訴するつもりだと報じている。サムスンはこの訴訟で新しいiPhoneの販売を全面的に禁止するよう裁判所に求めるだろうと、Korea Timesの情報源は語っている。
サムスン内部の情報源はKorea Timesに対し、「移動体通信機能を外さない限り、Appleがiブランドの製品を当社の特許を使わずに販売するのは不可能だろう。長引く法廷闘争の中で、われわれはAppleに対する強い姿勢を崩さない」と述べたという。
Appleとサムスン電子との間では、これまでも法廷闘争が続いてきた。両社の特許訴訟はこの数カ月で激しさを増し、全世界に広がっている。本稿執筆時点で、両社は米国、オーストラリア、欧州全域、アジアの一部で争っている。
今までのところ、サムスンよりもAppleの方が優勢だ。オーストラリアでは、サムスンがあらかじめ「Galaxy Tab 10.1」のデザインを3種類提出し、その中からAppleが許可する1つのモデルだけを販売するということで合意を成立させている。また9月には、ドイツにおけるGalaxy Tab 10.1の販売差し止めに成功した。これに先立ち、Galaxy Tab 10.1の販売を欧州連合(EU)全域で一時的に禁止するという判決がドイツの裁判所で下されていたが、その決定は覆された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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