Appleは、同社製タブレット「iPad」の事業がサムスンの「Galaxy Tab 10.1」により妨害されていることを証明するため、米国や英国におけるiPadの販売を明らかにするよう求められていると、Bloombergが報じている。
オーストラリア連邦裁判所のAnnabelle Bennett判事は現地時間9月6日、Appleが同国でサムスン製タブレットの販売差し止めを正当化する十分な証拠を提出していないと述べた。サムスンのタブレットによってAppleのタブレット販売が損なわれていることを立証するため、Appleは販売データを提供することが必要になる、とBloombergは報じた。
Appleはこれまで、サムスンのGalaxy Tab 10.1を巡って数カ国で容赦ない特許侵害訴訟を起こしてきた。Appleは、サムスンのデバイスがiPadを違法に模倣したものであり販売されるべきではないと主張している。オーストラリアでは2011年8月、サムスンがGalaxy Tab 10.1の3バージョンをAppleに提示し、Appleが許可したモデルを最終的に販売することで合意したと報じられていた。だがもし、実際にはこの取り決めが行き詰まっているのなら、もはや重要ではなくなっているようだ。というのも、Appleは現在、サムスンのデバイスに対し販売差し止めを求めているからだ。
Appleの主張における要点は、特許侵害とされるサムスン製デバイスがiPadの販売を損ねているという点で、これをサムスンはきっぱりと否定している。サムスンはすでに、オーストラリアの裁判所がAppleに対し、米国と英国における販売情報を開示してこの論点を証明するよう求めることを要請していた。判事は9月6日、Appleに情報の開示を強要することを否定したが、Appleは販売差し止めを検討してもらいたいなら自主的に開示すべきだと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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