グーグル幹部、アップルやMSらの特許訴訟攻撃を批判

Jay Greene (CNET News) 翻訳校正: 編集部2011年08月04日 11時34分

 Googleの最高法務責任者(CLO)は米国時間8月3日、ライバルのAppleとMicrosoft、Oracleが「いんちき」の特許を主張しており、そのためにGoogleの「Android」モバイルOSを使用する携帯電話のコストが上がってしまう可能性があると批判する記事を投稿した。

 Googleのシニアバイスプレジデント兼CLOであるDavid Drummond氏は、これらの企業はAndroidの成功をねたんでいると説明し、毎日55万台のAndroidデバイスがアクティベートされていることを指摘した。

 Drummond氏は「When patents attack android(特許がAndroidを襲うとき)」と題された投稿の中で、「しかし、Androidの成功は別のものも生み出した。MicrosoftやOracle、Appleなどの企業によるAndroidへの敵対的かつ組織的な運動だ」と書いた。

 これら3社はAndroidを攻撃し、Googleが高い人気を誇る同OSの開発過程でさまざまな特許を侵害しているとして同社を訴えている。Oracleは1年前、2010年初頭のSun Microsystems買収により同社が取得したJava関連特許が侵害されているとして、Googleを提訴した。

 一方のMicrosoftは、電子書籍端末「Nook」を製造するBarnes & NobleやMotorolaなど、Androidを使用する端末メーカーを提訴するという別のアプローチをとっている。またMicrosoftは、複数の企業(最も著名なのはHTC)に対し、提訴しない代わりにAndroidの使用に対する特許ライセンス料を請求している。

 Appleは、Microsoftとともに、2011年6月下旬にNortelのポートフォリオの所有権を45億ドルで落札した技術企業のコンソーシアムを構成する企業の1つである。同ポートフォリオには、無線、無線4G、データネットワーキング、光学、音声、インターネット、半導体に関するものなど約6000件の特許および出願特許が含まれる。Appleは、落札額のうちの26億ドルを出資した。同コンソーシアムは、Googleに競り勝っている。

 Drummond氏は、こうした法的措置や特許購入が及ぼす影響はAndroidの妨害だけに留まらない、と書いた。

 「特許の目的は革新を促進することだが、昨今は革新を阻害するための武器として利用されている」(Drummond氏)

 本件についてAppleにコメントを求めたが応答が得られていない。Microsoft、Oracleも同様に米CNETにコメントを返していないが、その後、Microsoftのゼネラルカウンセルを務めるシニアバイスプレジデントのBrad Smith氏は、MicrosoftがNovellの特許を取得した意図をDrummond氏は誤解していることを示唆する投稿をTwitterにしている。

 「Googleに取られまいとわれわれがNovellの特許を買収したとGoogleは言うが、本当だろうか?われわれは一緒に入札しようとGoogleに声をかけたのに、彼らがノーと言ったのだ」

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