マルチプレーンカメラを上から撮影した写真。Disneyはこのカメラを使ってテクノロジの新境地を開拓した。「風車小屋のシンフォニー」や「白雪姫」といった映画で初めて導入されたこのマルチプレーンカメラは、「その後数々の長編映画の中でさらに重要な存在になった。ここに展示されているクレーンは、マルチプレーンカメラの原理を示している。カメラがシーンに近づいていくにつれて、シーン中の一部の要素に近づいて追い越すが、一方で別の要素は背景に留まる。この動きは実際に奥行きがあるような錯覚を作り出す。このような効果は、普通の平らなカメラ台では不可能だ」という。
「Disneyのカメラ部門はマルチプレーンの最初のプロトタイプで作業していたとき、新たな改良を行った。この刺激的な機器を最大限に利用したいと考えていたアーティストたちは、マルチプレーンの機能を極限まで押し上げた。『ピノキオ』や『ファンタジア』における一部の『マルチプレーン』シーンはあまりにも手の込んだものであったため、一般的なマルチプレーンクレーンでは対応しきれなかった。そのため、スタジオのサウンドステージに急遽設置した水平レール上で撮影された」(同記念館)
Disneyは最終的に3台のマルチプレーンクレーンを所有することになった。写真のクレーンは3台目だ。
提供:Daniel Terdiman/CNET