石井 私はPDA時代に「Palm OS」の搭載機を使っていました。データ連携の面では、HotSyncが革命的でしたね。それがよかったんですが、クラウド時代になって、あっという間に陳腐化してしまいましたね。というのも、かつてのデータ同期は、どこかのタイミングで必ずパソコンと同期させないといけないのが難点でした。そこでiPhoneが出てきた。Macはずっと使ってきたのですが、それ以上に、Google系のサービスをかなり早く使っていたので、それらとサクっと連携できたのは魅力でしたね。
松村 僕もMacにスイッチしてから、ずっと今で言う「MobileMe」を使ってきました。ウェブ、クラウドサービスをパソコンから使ってきたので、スマートフォンから使うのも自然な流れでしたね。現状のiPhoneは、もしかしたらAndroid以上にGoogleのサービスが楽しめるかも知れません。それに、格好良かったりかわいかったりするアクセサリがごまんとそろっているところも、ケータイ世代には魅力的ですよ。
西、宮田 あぁ、確かにアクセサリの豊富さは羨ましいですよねぇ……iPhone。
西 これまでウィルコムのW-ZERO3シリーズをずっと使ってきたのですが、一度、iモードを使ってみたくなって、ドコモの普通のケータイを買ったんです。しかしあまり長続きしなかった。私の場合は、PC向けサイトやサービスを自由に使えなかったのがストレスになりました。そこで、Android端末のHT-03Aを買ったんです。端末切り替えで、メールアドレスをドコモのものに変えたのを告知したばかりだったので、他に乗り換えるのが面倒だったというのもありますね。また日ごろから、Googleのサービスにどっぷりお世話になっているからというのもあるんですが。
柴田 「Googleが使いやすいから、Androidを選ぶ」と言うのはありますか?
宮田 え、でも、今はiPhoneの方がGoogleサービス、使いやすくないですか?(笑)
西 店頭だとわからないんですけれど、使い込むとiPhoneの方が良いですよね。
石井 Googleカレンダーはウェブ版をiPhoneのSafariで見るより、iPhone標準のカレンダーと関連付けて使った方が使いやすいですね。Googleカレンダーを使い始めると、何種類ものカレンダーを使い分けることになっていくのですが、Googleカレンダーの色とiPhone標準のカレンダーの色がぴったり合う。そういうところに結構使い勝手の良さを感じるんです。
柴田 えーと、Windows Mobileユーザーからもひとこといいですか?(笑)。僕はDDIポケットのころから、PHSを電話とデータ通信の両方に使ってました。また、日本ヒューレット・パッカードのJornadaというWindows CEのPDAを使っていて、それをデータカードでPHSにつないでメールやウェブサイトを見る……ってことを日常的にやってたんです。だから、Windows Mobileのスマートフォンがウィルコムから登場した時点でスムーズに使い始められたんです。メインで使っているパソコンがWindowsだと、Windows MobileのActiveSyncが強い味方になってくれます。Outlookとのカレンダー同期あたりは、完全に手放せなくなってます。インターネットサービスとの連携機能は、まだ発展途上だと思うのですが、今後の整備に期待してます。
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パソコンの世界で「MacかWindowsか」という選択肢があるのと同様に、スマートフォンの世界では「Windows Phone」「Android」そして「iPhone」と日本で利用できるプラットホームは確実に増え始めている。Windowsパソコンとの連携ならWindows Phone、Googleサービスをどっぷり使っているならAndroid、GoogleやMobileMe(Mac)を使っていて続々生み出される最新のアプリを楽しみたければiPhoneというチョイスが、現状の最適解だろうか。
座談会の後半では、それぞれのユーザーがお気に入りのアプリケーションやサービスをより具体的に紹介していく。
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