Palmは新しい開発者キットの公開によって、同社のスマートフォンユーザー向けに、さらに高品質なゲームとリッチなアプリケーションが登場することを期待している。
Palmは米国時間3月9日、「Developer Center」ウェブサイトで、webOS Plug-in Development Kit (PDK)パブリックベータ版の開発者向けダウンロードを提供開始したと発表した。このPDKは、プログラマーがCやC++を使って、既存のwebOSアプリケーションが提供する機能を高めるプラグインを開発することを可能にする。
webOSは、Palmの「Pre」および「Pixi」スマートフォンを対象とするソフトウェアプラットフォームだ。
今週サンフランシスコで開催中のGame Developers Conference(GDC)で発表されたこのPDKは、webOS向けの新作ゲームを開発したり、ほかのプラットフォーム上で開発された既存ゲームを移植したりすることを望んでいる設計者をターゲットにしている。Palmによれば、PDKは没入型のゲームに最適なリッチで高性能の3Dグラフィックスを提供するという。
1月のConsumer Electronics Show(CES)で、PalmはPDKのリリース前のバージョンを使って構築された、いくつかのゲームのデモを行った。そのときのタイトルには「Monopoly」や「Need for Speed: Undercover」「Scrabble」「Sudoku」「The Sims」などがあった。Palmは今週、GDCで同社のブースを利用して、PDK開発者が構築した新作ゲームを披露している。現在展示されているゲームタイトルには、「Assassin's Creed」「Guitar Hero 5 Mobile」「Real Soccer 2010」「Real Tennis」「Giant Fighting Robots」などが含まれる。
「われわれは、最高級のゲーム体験に必要な開発者向けツールとハードウェアの両方を提供している。そして、一流の開発者たちが構築したwebOSゲームタイトルの充実したポートフォリオは、それを証明している」とPalmのプロダクトマーケティング担当シニアバイスプレジデントであるKatie Mitic氏は声明の中で述べた。
開発者はPDKのベータ版をダウンロードして、使用を開始することができるが、それで開発したゲームの配布には、webOS向けの次期アップデートに組み込まれる新しい機能が必要である、とPalmは述べた。PDKは2010年の前半中にベータ段階を卒業し、最終版としてリリースされる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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