自己紹介では、4人がWindows Mobileからスマートフォンの世界に入ったという事実でひとしきり盛り上がったのだが、「スマートフォン」という市場カテゴリが立ち上がる以前には、Windows Mobileの前身となる「Windows CE」や、LinuxなどをOSとする「電子手帳」や「PDA(Personal Digital Assistant)」と呼ばれる電子端末の市場があった。
電卓や辞書だけでなく、スケジュールや手書きメモなどを保存して持ち歩ける端末は、ネットワーク接続機能がない、もしくは貧弱な当時であっても、ガジェット好きには、あこがれの対象であった。
柴田 みなさんのスマートフォン歴をお聞きすると、もしかするとスマートフォン以前にはPDA好きだったんじゃないかと想像されるんですが、いかがですか?
西 僕は元々好きでしたね。シャープのLinux ZAURUS(リナザウ)SL-C860をだいぶ使っていました。W-ZERO3の流れが来たのはその後ですね。僕の場合は、電子ガジェットの入り口は確実にPDAでしたね。
宮田 私は使ってなかったです。W-ZERO3[es]が初めてでした。Androidが発表されたときには、リナザウにもAndroidが載るということを聞いて、借りてきて無理矢理入れてみたりはしましたが(笑)、スマートフォンより前にPDAを持っていたわけではなかったんです。
松村 私は、小学校高学年の頃から、ペンでちょこちょこ操作できるポケットサイズのガジェットには憧れていました。当時通っていた塾でハンコを集めるともらえる景品に電子手帳があって、ものすごく欲しかったですね。中学以降、その興味はパソコンに向けられましたが、今のiPhone好きのベースはきっと当時作られたものだったと思います。
柴田 僕の場合、やっぱり、スマートフォン好きはPDAの流れなのかな、と思いますね。当時はいろいろと難のあった「通信」や「通話」が標準機能で当たり前のようにできるようになって、スマートフォンがメインストリームになってきたような。
宮田 あぁ、PDAからの流れという点では、私は違うけれど、周りの人はそうかも知れないです。W-ZERO3[es]を買ったのは、「ネットがしたかった」「ネットワークにつなげたかった」という理由が大きかったんです。ケータイだと、PC用のサイトは当時見られなかったのですが、「Windows Mobileで見られるよ」と言われて買ったのを覚えています。もちろん当時は通信がPHS網と言うこともあって、多少物足りなさは感じていました。もっとサクサク動かないかな、って。
柴田 そういう意味だと、あえてAndroidに行かずに、iPhoneでも良さそうなんですけれどね(笑)。なぜ、Androidがよかったんでしょう?
宮田 うーん、何でだかわからないです。きっと、W-ZERO3[es]を買った当時とは、自分の中でのアプローチが違うんだろうと思うんです。Androidに魅力を感じたのは、クラウドにつながるイメージが強かったからです。そちらの方が、近未来的な感じでワクワクしたというか。でも、ついつい「iPhoneだったらなー」とボヤいたりするときもあって、いまだに「何でiPhone買ってないの?」って言われたりします(笑)。まわりはiPhoneユーザー多いですね。
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