ハンドヘルドのモバイルインターネットデバイス(MID)に向けたIntelの現在のAtomチップラインアップについての質問に答えてFrankel氏は、「Atomは自分の居場所を探している製品だ。この製品はユーザー中心ではなく、ソケット中心に設計されている(ソケットはチップを回路基板につなぐものだ)。なぜMIDを望むのか?誰もこの質問に本当に答えることはできないと思う」と語った。
さらに同氏は一部のアナリストの主張を繰り返した。その主張とは、Intelは比較的利益の小さいAtomプロセッサのマーケットセグメンテーションが、同社のよりハイエンドなチップを食いつぶさないよう調整する必要があるというものだ。「Intelは同社ビジネスのほかの面に対する副次的影響のために、これを封じ込めたいと考えている」(Frankel氏)
現時点ではIntelが手中に収めている分野、ネットブックについてはどうだろうか。Frankel氏は次のように述べる。「われわれが初めてSnapdragonを発表したとき、ネットブック分野に大きな関心が集まっていた。その時の考えは、デスクトップおよびノートPCに採用している従来のネットブックLinux OSを採用しよう、というものだった。(しかし)時がたつにつれ、OEM(デバイスメーカー)は、自社の差別化をハードウェア部品だけに限定することはない、という結論に達したのだと思う」
同氏は続ける。「(デバイスメーカーは)一部のOSベンダーに、より小さく、速く、軽く、リッチなプラットフォームを用意するよう求めている。これは数種のOSの分野に起こっていると考える。Linuxは間違いなくそうだ」
しかしアナリストは、Qualcommがネットブック市場で大きなシェアを獲得する見込みについて、それほど楽観的ではない。
Microprocessor ReportのシニアアナリストTom R. Halfhill氏は「x86(Intel)ではないプロセッサを搭載したネットブックは、消費電力やコストの点で優位性があるとしても、x86ベースのネットブックほど成功しないと考えている」と述べる。
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