生成AIを用いた議事録自動作成サービスを展開するRimoは5月16日、大成建設、日立製作所、日立コンサルティング、GlobalLogic Japanが開発を進める「建設承認メタバース」において、議事録機能の開発パートナーとしてプロジェクトに参画したと発表した。
大成建設と日立グループ3社が開発を進める建設承認メタバースは、建築物の構造や設備などのデジタルデータが統合されたBIM(ビルディング インフォメーション モデリング)をもとに構築された3D仮想空間で、建物の詳細確認や、発注者などへの説明から承認までをシステム上で完結できるというもの。
この建設承認メタバースに、Rimoが展開する議事録自動作成機能を持った「Rimo Voice」を組み込むことで、発注者や施工者など関係者間のコミュニケーションを円滑にし、施工現場の業務効率化、働き方改革につなげる。
Rimoによると、建設の現場においてはBIMの3Dデータ活用などデジタル化が進む一方で、関係者への説明や確認作業は慣習的に紙媒体で行われていることが多いという。建設承認メタバースに組み込まれたRimoVoiceを活用し、会議後すぐに録画動画と共に議事録を生成することで、関係者へリアルタイムでのフィードバックを行い、認識の齟齬を減らすことで、スムーズなプロジェクト進行を支援する。
RimoVoiceは、日本語に特化し、1時間の会議を約5分で議事録化できるというサービス。同社代表の相川直視氏は、「今回、建設承認メタバースにRimoの知見をうまく切り出し、スムーズに統合できるのかという部分がチャレンジとなる。それを成功させ、今の時代にあった高速なDXを実現させたい」とコメントしている。
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