折りたたみ式スマートフォンが話題になったのは、サムスンや華為技術(ファーウェイ)、Motorolaといった企業が各社初の折り曲げ可能なデバイスを発表した2019年のことだ。うわさや報道が正しければ、2022年も折りたたみ式スマートフォンの当たり年になりそうで、サムスンやMotorola、Googleが新しいデザインの折りたたみ式製品を発表すると予想されている。
うわさになっているサムスンの折りたたみ式スマートフォンは、同社が過去のパターンを踏襲するなら、今後数カ月以内に登場する可能性もある。過去の例を振り返ると、サムスンは2020年夏に「Galaxy Z Flip 5G」を発表し、2021年8月に「Galaxy Z Flip3」と「Galaxy Z Fold3」を発表している。
折りたたみ式スマートフォンの販売台数は伸びているが、それでも標準のスマートフォンに比べるとシェアは極めて低い。International Data Corporation(IDC)によると、2021年の折りたたみ式スマートフォンの出荷台数は前年比で264.3%増加したという。しかし、同社の試算によると、スマートフォンの出荷台数は2021年第4四半期だけで3億6240万台を記録したのに対し、折りたたみ式スマートフォンの2021年通年の出荷台数がわずか710万台だったという。
以下で、開発中だとうわさされているサムスンやMotorolaなどの折りたたみ式スマートフォンを紹介していこう。
報道によると、スマートフォンとタブレットのハイブリッドであるサムスンの「Galaxy Z Fold」は、2022年にアップグレードされる予定だという。これまでのリーク情報とうわさを信じるなら、「Galaxy Z Fold4」は現行の「Galaxy Z Fold3」の改良版になるようだ。多くの情報をリークしてきたIce Universeによると、ヒンジのスリム化によって、より洗練されたデザインになるほか、カメラも改善されて「Galaxy S22」と同等の性能になる可能性があるという。さらに、CPUには、Qualcommが先頃発表した「Snapdragon 8+ Gen 1」が採用されるそうだ。
しかし、Galaxy Z Fold4に関して筆者が本当に期待しているのは、値下げだ。下取りサービスを利用しない場合、現行モデルの価格は1799.99ドル(日本版の価格は23万7600円)で、最も高価なスマートフォンの1つとなっている。しかし、Display Supply Chain Consultantsの最高経営責任者(CEO)で、ディスプレイアナリストのRoss Young氏は、サムスンの次世代折りたたみ式スマートフォンが前世代よりも低価格になると推測している。
サムスンは通常、8月に新しい折りたたみ式スマートフォンを発表するため、今後数カ月で、さらに詳しい情報が明らかになるだろう。
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