「Google I/O 2022」が米国時間5月11日に開催され、「Android 13」やGoogle初のスマートウォッチ「Pixel Watch」など、同社の新しい製品やソフトウェアについての発表があった。しかし、まだしばらくは登場しそうにない、うわさのデバイスもある。折りたたみ式の「Pixel」スマートフォンだ。
Googleは数カ月前から、「Android 12L」プラットフォームで、折りたたみ式スマートフォン向け機能の開発に取り組んでいる。その作業と並行して、同社が折りたたみ式Pixelスマートフォンも開発しているのではないか、とのうわさが流れている。それが本当なら、Googleの次のPixelラインアップ拡充では、2021年に登場した「Pixel 6」シリーズでのデザイン刷新よりもはるかに大きな進化が実現するだろう。
このスマートフォンの正式な名称はまだ不明だが(「Pixel Fold」または「Pixel Notepad」という名称になるかもしれない)、開発中かもしれないという推測は、それほど意外なことではないだろう。次々と流れてくる多くのうわさに加えて、内部文書がリークされたこともある。さらに、Googleの近年の動きは、折りたたみ式スマートフォンが開発中である可能性を示しているように思える。同社は2018年12月、折りたたみ式デバイスの特許を出願している。2019年5月には、折りたたみ式技術を利用したプロトタイプの作成に取り組んでいたことを認めた。
とはいえ、Googleが2022年中に折りたたみ式スマートフォンを発売するかどうかは不明だ。ただし、ディスプレイアナリストのRoss Young氏は、折りたたみ式Pixelが2022年の第4四半期、「おそらく10月」に発売されるだろうとツイートしている。
折りたたみ式スマートフォンを発売する可能性が報じられている巨大テクノロジー企業は、Googleだけではない。Appleもずっと前から、折りたたみ式スマートフォンの準備を進めているとうわさされている。
Android 12L(タブレットや折りたたみ式スマートフォンなどの大画面デバイス向けに特別に設計されたGoogleのソフトウェア)のアニメーションから、Pixel Foldで採用されるかもしれないデザインについて、さまざまなヒントが読み取れる。Googleの折りたたみ式スマートフォンは当初、細長いデザインのサムスンのGalaxy Z Fold3(アスペクト比は約22.5:18)に似たものになるとうわさされていた。だが、Android 12Lのアニメーションをレビューした9to5Googleやその他のメディアによると、開いた状態のPixel Foldは、OPPOの折りたたみ式スマートフォンFind Nのような正方形に近い形状になる可能性が高いという。閉じると、18:9に近いアスペクト比になると考えられている。それが本当なら、Find Nのように、Pixel Foldも閉じた状態では、通常のスマートフォンとして自然に使用できるかもしれない。
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