新型コロナウイルス感染症のパンデミックのさなかにあって、2020年のホリデーシーズンは多くの人にとって様変わりしたものになるだろう。プレゼントの買い方も変化しそうだ。Adobeが米国時間10月28日、「Adobe Analytics」のデータをもとに公開した予測によると、2020年のホリデーシーズン(11月1~12月31日)に、米国でオンラインの売り上げが前年比で33%増加し、1890億ドル(約19兆7000億円)という記録的な数字になる見通しだ。
Adobeはこの予測の中で、2020年の商戦はブラックフライデーからサイバーマンデー(11月の感謝祭明けの金曜日~次の月曜日:2020年は11月27~30日)という従来のショッピングウィークの期間を超えて拡大し、11月と12月の2カ月間が「サーバーマンス(月間)」になると予想している。
Adobeのマーケティング兼カスタマーインサイト担当責任者John Copeland氏は、「小売業がこのパンデミックに伴う消費者の新たな動きに合わせようとする中、セールの前倒しや、出荷や受け取りオプションの拡大、店内での購入に関する不安が、2020年のオンラインホリデーセールを記録的な数字に押し上げるだろう」としている。「2020年は例年とは異なり、ホリデーセールのピーク期間はもはやサイバーウィークではなくなっている。われわれは『サイバー月間』と呼んでいる」(Copeland氏)
2020年のホリデー商戦は例年より早く始まるかもしれないが、オンラインショッピングが1年のピークに達するのはやはりサイバーマンデーとなり、この日の売り上げは前年比で35%増の127億ドル(約1兆3200億円)に跳ね上がるとAdobeはみている。また、2020年のホリデーシーズンは、スマートフォンを利用するオンラインショッピングの売り上げが前年比で281億ドル(約2兆9000億円)増加し、オンライン売上高全体の42%を占める見込みだという。
ホリデーシーズンのプレゼントとして期待されている商品の上位には、11月に発売予定の「PlayStation 5」「Xbox Series X」のほか、「Nintendo Switch」などの家庭用ゲーム機が並んでいる。また、「Star Wars」シリーズのおもちゃや「LEGO」セットもホリデーシーズンの人気商品になるとAdobeは予想している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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