ChatGPTの略称「チャッピー」は定着するのか

 「最近の若い子はChatGPTを『チャッピー』と呼んでいる」──。業界仲間との飲み会でふと耳にした一言が気になり、さっそくSNSを検索してみたところ、確かに「チャッピー」という略称がじわじわと広がりつつあるようだ。

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 X(旧Twitter)で検索してみると、「今の大学生は『チャッピー』と略している」「うちの若手社員がChatGPTを『チャッピー』と呼んでいて驚いた」など、この略称に言及する投稿が多数見つかった。

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 確かに、「チャットジーピーティー」と発音するのはやや長い印象がある。スマートフォンを「スマホ」と略すように、親しみやすい呼び名があってもよい。「AI」と呼ぶ手もあるが、対象が広すぎるため、やや曖昧にも感じられる。

 「チャッピー」という呼び名は、響きがかわいらしく、親しみやすさを感じさせる。一方で、フォーマルな場では使いにくい印象もある。

 SNSの投稿を追ってみると、「チャッピー」という言葉は特に若い世代に好まれているようだ。

 電通の調査によれば、対話型AIに独自の愛称をつけている人は全体で26.2%。中でも10代と20代が突出して高く、それぞれ32.2%、39.8%だった。また、「若い世代は対話型生成AIに対する信頼感が強い傾向にある」といい、対話型生成AIは「親や親友よりも気軽に感情を共有できる相手」との調査結果もまとめている。

対話型生成AIへの信頼度は10代と20代が突出(出典:電通) 対話型生成AIへの信頼度は10代と20代が突出(出典:電通)
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 筆者も以前、マクドナルドで食事をしていた際、近くの女子高生が「最近、ChatGPTに人生相談してるんだよね」と楽しそうに話しているのを耳にした。こうした若年層の生成AIとの関わり方が、親しみやすい略称を使う背景にあるのかもしれない。


 一方でSNSでは「無機質で全能感のあるAIに、あえて愛称をつけて距離を縮めようとするのは、AIの全能感の『怖さ』への裏返しかもしれない」との投稿もあった。


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