「最近の若い子はChatGPTを『チャッピー』と呼んでいる」──。業界仲間との飲み会でふと耳にした一言が気になり、さっそくSNSを検索してみたところ、確かに「チャッピー」という略称がじわじわと広がりつつあるようだ。
X(旧Twitter)で検索してみると、「今の大学生は『チャッピー』と略している」「うちの若手社員がChatGPTを『チャッピー』と呼んでいて驚いた」など、この略称に言及する投稿が多数見つかった。
食品・飲料 本日のタイムセール(Amazon)ChatGPTのことを「チャットジーピーティー」と言うのは長いなーと思っていたら、いまの大学生はChatGPTを略して「チャッピー」と呼んでると教えてもらいました(笑) ペットの名前みたいで可愛いので僕もチャッピーと呼んでいきますw
— コンさん@まるごと人事の代表『中途採用の定石』著者 (@konkeisuke) March 21, 2025
そういえば、弊社の若いもんの間ではChatGPTを「チャッピー」と略していたな。全国的に流行ってんのかな。
— リアルブラック企業勤め (@realblacksalmon) July 2, 2025
Googleで検索するを『ググる』と言い出した時みたいな転換点が、ChatGPTに来てる。今は『チャッピーに聞く』まできてるけど、『チャピる』とかになるのかな?
— 堀下真奈美|アドルーフ (@msQu_manamin) July 2, 2025
確かに、「チャットジーピーティー」と発音するのはやや長い印象がある。スマートフォンを「スマホ」と略すように、親しみやすい呼び名があってもよい。「AI」と呼ぶ手もあるが、対象が広すぎるため、やや曖昧にも感じられる。
「チャッピー」という呼び名は、響きがかわいらしく、親しみやすさを感じさせる。一方で、フォーマルな場では使いにくい印象もある。
SNSの投稿を追ってみると、「チャッピー」という言葉は特に若い世代に好まれているようだ。
電通の調査によれば、対話型AIに独自の愛称をつけている人は全体で26.2%。中でも10代と20代が突出して高く、それぞれ32.2%、39.8%だった。また、「若い世代は対話型生成AIに対する信頼感が強い傾向にある」といい、対話型生成AIは「親や親友よりも気軽に感情を共有できる相手」との調査結果もまとめている。
筆者も以前、マクドナルドで食事をしていた際、近くの女子高生が「最近、ChatGPTに人生相談してるんだよね」と楽しそうに話しているのを耳にした。こうした若年層の生成AIとの関わり方が、親しみやすい略称を使う背景にあるのかもしれない。
電通の調査によると、対話型AIに非常に愛着があると答えたのは10代が最も多く約2割。また愛着がある人の中で、AIに独自の名前をつけている人の割合は25%以上で、20代ではなんと40%近くにも及ぶ‥!私の周囲でもChatGPTにチャッピーという名前をつけている人々をこれまでに5人観測している(主に女性) pic.twitter.com/CfxqT8XSGx
— 石川陽太 Yota Ishikawa (@ytiskw) July 3, 2025
一方でSNSでは「無機質で全能感のあるAIに、あえて愛称をつけて距離を縮めようとするのは、AIの全能感の『怖さ』への裏返しかもしれない」との投稿もあった。
ChatGPTのことをチャッピーと略す人、全能感を感じさせる無機質なAIのことを心の底では怖がっていて、親しみやすい言葉で呼ぶことで「お前はちゃんと俺の味方、"こっち側"なんだよね?」って確かめてるみたいで傲慢で人間らしくてかわいい←「かわいい」とみなすことで冷笑支配対象とするカスムーブ
— カノホ (@PalinSyndrome) June 27, 2025
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
働くあなたの心身コンディションを見守る
最新スマートウオッチが整える日常へ
Copilot + PCならではのAI機能にくわえ
HP独自のAI機能がPCに変革をもたらす