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アップル「HomePod」を徹底解説--音は優秀、「Siri」には課題も - (page 3)

Megan Wollerton (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル 編集部2018年02月20日 07時30分
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本体サイズを考えると素晴らしい音質

 HomePodは、コンパクトスピーカにしては迫力のあるサウンドを出す。筆者の行ったテストでは、どんなジャンルの音楽を再生しても、サウンドが破綻するようなことはほとんどなかった。サイズに関係なく、多くのスピーカではそうはならない。ダンスポップからギターロック、オーケストラの楽曲まで、HomePodはあらゆるジャンルの音楽を高音質で再生した。とはいえ、どう頑張っても、HomePodはステレオスピーカではない。「臨場感」に関して言えば、ステレオスピーカに劣る。だが、HomePodは、音割れを心配せずにキッチンで大音量を出すことのできる、堅実な性能を備えたスピーカだ。

 これほど多くの種類の音楽を一様に高音質で再生できる能力は、HomePodを、2つの主な競合製品であるGoogle Home MaxとSonos Oneと差別化する要素になっている。米CNETが実施したテストでは、ほとんどの場合、Google Home MaxとHomePodのサウンドが似通っており、どちらのスピーカも比較的開放感のあるサウンドと、かなり広がりのあるサウンドを出した。両製品より低価格のSonos Oneは、少し遠くで音が鳴っているような感じがした。

 これら3機種のスピーカで違いが現れた楽曲の1つが、Dead Can Danceの「Yulunga(Spirit Dance)」だった。これはHomePodのために作られたような楽曲である。優雅なボーカルと深く鳴り響く低音、明快な打楽器音が組み合わされたこの楽曲は、HomePodの最高の音質を引き出した。HomePodで再生することで、この楽曲は、重低音が流れる冒頭から荘厳なボーカルライン、そしてその後まで、命が吹き込まれたようだった。

 ステレオ効果に関してはGoogle Home Maxがほかの2機種より優れていたが、そのサウンドはほかより少し荒く感じられた。さらに、Google Home Maxは低音の深みも十分でなかった。一方、Sonosのサウンドはもっとこもった感じがした。

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提供:Tyler Lizenby/CNET

 深い重低音が土台となっているalt-Jの「3WW」のような楽曲では、Google Home MaxやSonos Oneではなく、HomePodに軍配が上がった。この楽曲では、重いシンセベースが使われているが、HomePodはそれを難なく再生した。ほかの2機種もバランスはとれていたが、重さが欠けていた。特にSonosは深い低音を再現しようと試みることさえしていなかった。

 HomePodの広がりのある低音は素晴らしいが、音の締まりが筆者の期待を下回ることもあった。例えば、Talking Headsの「Girlfriend is Better」におけるキックドラムは、筆者が過去に聞いた時よりはるかに緩く聞こえ、反響も少し長すぎた。深みのあるバスドラムが顕著なファンクなどのスタイルを好む人の場合、このスピーカでは、普段聞き慣れているような素早いレスポンスを得られないかもしれない。

 ほとんどの場合、HomePodとGoogle Home Maxのサウンドは似通っており、低音の広がりとバランスではHomePodが若干優れていたが、逆に感じる楽曲が1つあった。豊かでエコーのかかったボーカルと、けだるく尾を引くようなバイオリンの音が特徴的なAmber Rubarthの「Don't You」は、Google Home Maxで聞いた方が鮮明に聞こえた。小刻みに鳴る打楽器音は、Google Home Maxで聞いた方が近くで演奏されている感じがしたが、HomePodはバスドラムの反響音をうまく強調していた。HomePodの方がホールの雰囲気をうまく出していたが、歌い手とリスナーの間に距離があるように感じられた。Google Home Maxでは、そうしたことはなかった。

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