Sonos OneやGoogle Home Maxは、本体の正面で聞いたときに最もいい音がする典型的な「指向性」スピーカだ。それらと異なり、HomePodはもっと多くの方向に対応できると考えられている。AppleはHomePodを室内のどこに配置しても、素晴らしいサウンドが出力されるとうたっているが、筆者は方向によって音質が異なると感じた。
例えば、HomePodを部屋の真ん中に置くと、スピーカの周りに良いサウンドが聞こえる場所(と、それほど良くない場所)が生じた。前面から素晴らしい音が鳴り、背面の音質が今一つだったこともあった。左右90度の角度から最高のサウンドが得られることもあった。
Appleによると、HomePodは室内で配置された位置に基づいて調節を行うという。筆者がスピーカを動かすと、音が調節されて変化するのが分かった。概して言えば、HomePodは壁の前か部屋の隅に設置すると最高の音質を得られると感じた。おそらく、ほとんどの人はどのみち同スピーカを壁の前か部屋の隅に設置するはずなので、このことは問題にならないだろう。
残念ながら、HomePodと2台のSonos Oneの比較テストを行うことはできなかったが、できるだけ早い時期にそれを実施したいと考えている。Sonosは現在、期間限定価格として、Sonos Oneスピーカの2台セットを349ドル(HomePod1台と同じ価格)で販売している。そして、Google Home Maxと比較した2台のSonos Oneによるステレオ再生テストでは、Google Home Maxの音質を上回っていたので、筆者はHomePodと2台のSonos Oneを比較するテストを非常に楽しみにしている。同僚のDavid Carnoy記者は、Appleのステレオデモで聞いた2台のHomePodによる再生音質も評価していた。Appleがステレオ機能をリリースしたら、その音質を確認することも楽しみだ。
HomePodで音楽鑑賞を開始する前に、設定を行う必要がある。幸い、セットアップは文字通り数十秒で完了する。「AirPods」と同様、「iOS」デバイスをHomePodの横に近づけるだけで、プロセスが開始される。手順に従って進み、HomePod上のSiriを使って、音楽再生などを開始しよう。
残念ながら、この設定を行うにはiOSデバイスが必要だ。HomePodとAppleの「ホーム」アプリは、「Android」スマートフォンやタブレットでは動作しない。このページの一番下までスクロールして、対応するiOSデバイスの一覧を確認してほしい。
セットアップ時に、iOSデバイスでHomePodを配置する部屋の名前を登録する。さらに「Apple Music」への登録(未登録の場合)と、「Personal Requests」(メッセージやリマインダーなどにアクセスを許可する機能)を有効化するかを確認される。
このApple Musicの登録画面が重要になってくる。なぜなら、音声制御に関して言えば、Apple以外のサービスはほぼ利用できないからだ。Appleのスペックページの「Audio Sources」の説明によると、ユーザーはSiriに対して、以下の再生を命令できるようだ。
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