iPadの急激な失速
「われわれがやりたいのは、信じられないほど高性能なコンピュータを自由に持ち運べるブックに収め、20分もあれば使い方がわかるようにすることだ」(Steve Jobs氏)
Appleは、iPadによってタブレット市場を根底から覆し、iPhoneとMacの間をつなごうと計画した。その計画は成功するかに見えたが、登場から7年、当初は力強い伸びを見せた販売台数も、何年か前にピークに達したのち、今では急速に落ち込んでいる。
iPadが抱える問題は、消費者にしても企業にしても購買層がタブレットに興味をなくしたことであり、売り上げの激減は当然であると言えるかもしれない。しかし、だとしたら、PC販売が低迷するなかでMacの売り上げが好調を維持しているのはなぜだろうか。また、iPhoneはなぜ成長軌道に回帰できたのだろうか。
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