Twitter Japanは3月8日、エヌ・ティ・ティ・データ(NTTデータ)のソーシャルビジネス推進室と、共同調査プロジェクト「#Twitter文化研究所」を立ち上げたと発表した。
Twitterの国内アクティブユーザー数は4000万を超えており、ツイートを分析することは、日本の生活者の動向を知るうえで重要なヒントになると言われている。ただし、Twitterを活用したマーケティング活動では、実際のユーザーの顔が見えないといった課題があり、現場独自の"勘と経験"による取り組みが多くあったという。
このプロジェクトでは、Twitterが持つ膨大なデータ量やメディアのリアルタイム性と、NTTデータが持つ日本語解析エンジン「なずき」を用いた自然言語処理ノウハウやソーシャルメディア、ビッグデータの解析力を融合。日本国内の生活者意識を分析し、世代、地域、興味・関心などの切り口から、より深いマーケティング活動を支援する。
具体的な取り組みとして、企業がアプローチしたい層について、ニーズに沿ってセグメントを分割する。これにより、「20代大学生(男性・女性)のトレンド」「30代主婦の平日の過ごし方」といった、スコープを絞った精度の高いインサイトを提供できるという。
もう一つは、ハッシュタグの推移を分析することで、「すでに文化として定着しているもの」「ブームがすでに収束したもの」「これからブームになりそうなもの」を定量的に分類する。ハッシュタグには「新語(造語)が生まれやすい」という特性があることから、新しいトレンドの芽を知ることができるとしている。
そのほか、リツイートを分析することで、特定セグメントのユーザーが好むツイートの傾向を定量的に抽出。「プロモーションする際に、どのようなツイートがアプローチしたい層に拡散されやすいか」を知ることができるほか、なずきを用いたツイート本文の形態素解析により、定性的な視点でアプローチしたい層のツイート傾向が確認できるとしている。
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