2016年第4四半期の世界スマートフォン販売台数で、Appleが首位に立った。ただし、同社とそのライバルである韓国のサムスンの販売台数は、「これまでにないほどの僅差」となっている。
第4四半期に世界で販売されたスマートフォンの台数はおよそ4億3200万台で、前年同期比で7%増加したことが、Gartnerの最新の市場調査で明らかになった。これにより2016年通期の販売台数は15億台近くに達し、前年比で5%の増加となった。
サムスンは、第4四半期の販売台数が8%下落した。これは2期連続の減少で、同社のシェアは前年比で2.9ポイント縮小したと、Gartnerの調査責任者Anshul Gupta氏は述べている。
Gupta氏によれば、「Galaxy Note7」の製造中止により、サムスンの大画面スマートフォンの製品ラインアップに欠落が生じたため、同社のスマートフォン全体の販売台数が減少したという。
サムスンはまた、ミッドレンジやエントリレベルのスマートフォン市場でも競争の激化に直面している。ここでのライバルにはHuawei(ファーウェイ)、OPPO、BBK、Gioneeといったメーカーがあり、そのすべてが2016年は全四半期で販売台数を伸ばしたと、Gupta氏は指摘した。
「Appleが前回首位に立ったのは、2014年第4四半期のことだ。当時の販売をけん引したのは、同社として初めて大型ディスプレイを採用した『iPhone 6』と『6 Plus』だった。今回、同社が首位に返り咲いたのは、フラッグシップモデルの『iPhone 7』と『iPhone 7 Plus』の販売が好調だったおかげだ」(Gupta氏)
とはいえサムスンは、Galaxy Note7の問題が起こり、Appleが第4四半期に販売台数を増やした中でも、2016年通年で見た世界スマートフォン市場ではトップの座を維持した。同社のシェアは20.5%で、Appleの14.4%を上回っている。ただし、2015年と比べると、両社の市場シェアは共に縮小している。この年、サムスンは22.5%、Appleは15.9%のシェアを獲得していた。
2016年の販売台数は、サムスンがおよそ3億645万台、Appleがおよそ2億1606万台だった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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