Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は「iPhone 7」について、「それなしには生きていけない」機能を搭載するとリリース前に語っていた。だが実際には、よくて段階的なアップグレードというところで、多くが期待していた一足飛びの革新的な変化というより、一段階の発展にとどまった。それどころかヘッドホンジャックが廃止され、まさに「それなしには生きていけない」ものがなくなってしまったのだ。
こうした経緯から、Appleはハードウェアとソフトウェアの驚くようなイノベーションを次の10周年記念モデルのために取っておいたのではないか、との見方が広がっている。なにしろ、AppleがiPhoneの新モデルを出すたびに常識を打ち破るイノベーションで感動させてくれると期待されていたのは、そう遠い昔のことではないのだから。
また、「iPhone 8」で10年前のAppleが帰ってくるとのうわさも早い段階から流れている。携帯電話にできることをいま一度問い直すような飛躍的な進歩が期待されているのだ。はたしてAppleは、そこまで高い期待に応えられるのだろうか。Appleの例年のスケジュールどおりであれば、発表は2017年の秋、9月の前半と予想される。その日までは、iPhone 8をめぐって盛り上がる以下のようなうわさを追い続けることにしよう。
モデル名の番号は予測しがたい部分があるので、Appleが次期iPhoneを何と呼ぶのか、確実なことはわからない。2016年モデルは、「iPhone SE」(中間期のマイナーアップデートで、旧モデルに非常に近いデザイン)とiPhone 7だった。2017年は製品名に「s」が付く中間的なアップデートをやめてメジャーアップデートとし、名称をiPhone 8にするのではないかと米CNETは予測している。一方、日本のブログMACお宝鑑定団は、次期モデルの名称が「iPhone 7s」になるようだと報じている。また、Appleはよく思いがけないことをするので、「Mac OS X」の例にならって「iPhone X」という製品名も考えられる(もちろん「X」はローマ数字の10)。
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