Microsoftは大規模な人員削減を進めており、全従業員の4%弱に当たる約9000人を解雇する。その結果、Xbox Game Studiosで進められていた複数のゲームの開発が中止された。
米CNETがMicrosoftにコメントを求めたところ、同社はVarietyが米国時間7月2日に報じた記事を示し、その内容が正確であると認めた。
Varietyの記事によると、Microsoft Gamingの責任者であるPhil Spencer氏は2日朝の社内向けメッセージで、「Gamingを長期的に成功させ、戦略的成長分野に集中するため、事業の特定分野で業務を終了または縮小し、敏捷性と効率を高めるためMicrosoftに倣ってマネジメントの層を減らす」と述べたという。
Xbox Game Studios責任者のMatt Booty氏は、Varietyが公開した社内向け電子メールでゲームの開発中止を認め、「Perfect Dark」と「Everwild」、そして他の「未発表」タイトルが対象になるとした。
「われわれはPerfect DarkとEverwildの開発を中止し、ポートフォリオ全体でいくつかの未発表プロジェクトを縮小する決定を下した」とBooty氏はメールで伝えている。「これにともない、当社のスタジオの1つであるThe Initiativeを閉鎖する」
Booty氏は開発中止の判断について、「優先順位を調整し、リソースを集中して、変化する業界情勢の中でチームがより大きな成功を収められるようにするための、広範な取り組み」を反映したものだと述べた。「この決断は軽いものではなく、各プロジェクトとチームには何年にもわたる努力、創造力、献身が注がれている」
今回の人員削減で開発が中止された最も大きなタイトルは、クラシックなFPSシリーズのリブート作品である「Perfect Dark」だろう。この新作に取り組んでいたスタジオThe Initiativeは完全に閉鎖される。
この作品は、同スタジオが2018年に設立されて以来開発が進められており、2024年6月のXbox Games Showcaseでゲームプレイ映像が初公開されたばかりだった。
キャンセルされた別の注目すべきタイトルは「Everwild」で、これはRareが長期にわたり準備してきた新規IPだ。Rareは英国の名門スタジオで、「Sea of Thieves」を手掛けており、Microsoftが2002年に買収した。
さらに、Zenimax Online Studiosが開発していた新作MMORPG(タイトル未定)も開発中止となったと報じられている。同スタジオは人気MMOの「The Elder Scrolls Online」を手掛けており、同作は2014年のリリース以来延べ2500万人以上のプレイヤーを獲得したとされている。
この新作については詳細がほとんど伝えられていないが、BloombergのJason Schreier氏によると、コードネーム「Blackbird」で呼ばれ、2018年から開発が進められていたという。Windows Centralは「Perfect Dark」の開発中止を報じた記事の中で、Blackbirdがかつて「The Elder Scrolls Online」の後継的な位置付けになる予定だったと伝えた。
Variety(1)この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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