2016年の「Apple Watch」は、2015年モデルとほぼ同じ外観になる見通しであるという。
アナリストのMing-Chi Kuo氏によると、Apple Watchの外観デザインは2017年まで大幅に刷新されることはないという。同氏が米国時間4月11日付の投資家向けメモに記しており、Apple Insiderが掲載している。Kuo氏によると、Apple Watchの新しいバージョンは2016年に発売されるが、ほとんど内部的な改良になる見込みだという。「スペックは改良されるが、フォームファクタデザインの変更は限定的になる」と見ていると同氏は述べている。
一方、Apple Watchの販売は大きく減少するだろうとKuo氏は述べた。
Apple Watchは2015年に発売され、瞬く間にスマートウォッチ市場の主流製品となった。Appleやサムスン、Motorolaといった大手技術企業のほか、Tag Heuerといった古くからの時計メーカーがスマートウォッチ分野に注力しているが、市場は精彩を欠いたままだ。ウェアラブル機器の需要はここ数年で増加しているが、多くの人々はまだ、こうした製品を必須アイテムとして捉えていない。
2016年に発売される第2世代Apple Watchに加えられる内部の改良について、Kuo氏は明らかにしていない。これまでに、バッテリ持続時間の延長、カメラの追加、「iPhone」と接続する必要性の軽減といった変更が予想されている。9to5Macによると、次期Apple Watchの大量生産は第3四半期に開始するとKuo氏は予測しており、次期バージョンの発表は、Appleが次期iPhoneを発表する9月になる可能性があるという。
Apple Watchの販売数について、Kuo氏は悲観的な見方を示した。
同氏は、Apple Watchの出荷数が2016年には25%減少して750万台になると予測している。2015年の推定出荷数は1060万台だった。Kuo氏はこうした見通しの根拠として、スマートウォッチ市場の成熟度やApple Watchのキラーアプリの不足、バッテリ持続時間、Apple Watchの多くの機能でiPhoneへの依存度が高いことなど、複数の要因を挙げた。
Kuo氏は、Apple製品に予測される変更点について確かな情報を提供してきた実績がある。
Appleにコメントを求めたが、返答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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