ある映画について友達が否定的な評価を下しており、その意見に当を得る部分もあるのだが、自分で見た限りさほど悪くはないと思ったことはないだろうか?スマートウォッチに対して筆者が経験したことは、これに似ている。最悪の予想に反して、スマートウォッチは思ったよりもはるかに使えた。
まず述べておきたいのは、筆者が先入観を持っているということだ。筆者はスマートウォッチ寄りで、それは腕時計を長年使っているためだ。携帯電話で時間を調べることもある(メッセージの受信があれば見ることにもなる)。しかし、そのガラス面を持つ板状の物体に手を伸ばすことは、手首をチラリと見るという簡単で便利な動作に代わることはないだろう。そのため、筆者は、多くの人よりもスマートウォッチに対してすでに楽観的だ(スマートウォッチに多額のお金を投じることにやはり多少慎重ではあるが)。また、あまりに高価で欲しいと思えないということを別にすれば、スマートウォッチに関して言われていることで筆者が納得した考えはない。
モバイルデバイスをレビューしている立場上、サムスンの「Galaxy Gear S2」と「Apple Watch」を使用するために少しまとまった時間を持つ機会を最近得た。Gear S2をこれまで2カ月、Apple Watchは2週間使用している。
どちらのデバイスが筆者の細い腕でより大きく見えるかにさほど関心はない。しかし、追加された機能はうれしい驚きとなっている。携帯電話を使う時間は減り、関わり方も変わった。携帯電話は、筆者にとって最も重要な情報に素早くアクセスする何よりも簡単な手段ではなくなった。
スマートウォッチを使うと、5.5インチの携帯電話を使用することが、銀行でお金を下ろす際に入り口近くのATMではなく奥にある窓口に頼むのと似ていると感じるようになった。一方でも同じ(もしくはそれ以上の)ことを実行できるが、他方ほど素早くはできない。
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