Facebookは11月30日、Supershipと日本国内のオーディエンスネットワーク拡大に向けたパートナー契約を締結したと発表した。Supershipは、Facebookが提供するオーディエンスネットワークにおいて、世界初のSSP(サプライサイドプラットフォーム)パートナーとして、国内のパブリッシャーネットワークの構築に同社と取り組むという。
また、同日より順次、Supershipの「Ad Generation」のネットワークにつながっている「グノシー」「Zaim(ザイム)」「ジョルダン乗換案内」「ジモティー」「au スマートパス」などのモバイルアプリが、オーディエンスネットワークへ参画。広告主はこれらのアプリに対してFacebook広告の配信が可能となる。
Ad Generationは、スマートフォンメディア向けの広告収益最大化サービス。スマートフォン向けのさまざまな広告フォーマット(モバイルバナー、アイコン、インタースティシャル)に対応したJavaScript、SDKを組み込み、独自の配信ロジックにより複数のDSPやアドネットワークの広告配信を最適化し、広告収益最大化を行う。
Facebookのオーディエンスネットワークでは、広告主がFacebookキャンペーンをFacebookの枠を超えて、他のモバイルアプリにまで拡張でき、またFacebook広告のターゲティング機能や測定機能など、Facebook広告の効果を高める機能を利用できるようになる。世界中ほとんどの地域で使えるため、グローバルなリーチ目的にも利用できるという。
オーディエンスネットワークの広告種類は現在、モバイルアプリインストール広告、モバイルアプリエンゲージメント広告、ウェブサイトコンバージョン広告、ウェブサイトクリック広告の4種。これらの広告は、広告が表示されるアプリのインターフェースに合わせた「ネイティブ広告」、フルスクリーンの「インタースティシャル広告」、320×50ピクセルの「バナー広告」という3種類の素材フォーマットで利用可能だという。
Facebookのオーディエンスネットワークは、参加する媒体社に対して全世界で250万社にのぼる広告主へのアクセスと、 精度が高いターゲティングをもとに配信される関連性の高い広告を通じた収益化を提供している。
今回の契約により媒体社は、SupershipのAd Generationを活用することにより、SupershipによるSDKを導入する技術などのサポートを受け、Facebookのオーディエンスネットワークに手軽につなげるようになったとしている。また広告主は、Facebookキャンペーンをさらなるモバイル枠で展開することで、的確なオーディエンスへのより広いリーチをモバイル上で確保できるという。
Facebookの調査によると、Facebookのオーディエンスネットワークに接続しているモバイルアプリは、モバイルアプリ上で費やされている全ての時間の6%を占めており、広告主にとってはFacebook以外のモバイルアプリで、ターゲットにリーチできる貴重な機会を提供している。また、広告主は、オーディエンスネットワークを利用することで、キャンペーン当たり平均で、6~10%のインプレッションを新たに獲得できるという。
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