UPDATE 広告会社のWPPと市場調査会社のMillard Brown Optimorは米国時間5月27日、「BrandZ Top 100 Most Valuable Global Brands」(最も価値のあるグローバルブランドトップ100)として知られる報告書を発表した。同報告書の狙いは、市場データと顧客調査の結果に基づいて、企業の価値を(金額で算出して)ランク付けすることだ。全体的に見ると、トップ100のリストの中で、テクノロジ企業は健闘している。
テクノロジ企業の中で最も輝いたのはAppleだった。Appleは2014年、Googleに抜かれたが、2015年は首位の座を取り戻した。Appleのブランド価値は2470億ドルで、前年から67%上昇した。Appleが首位に返り咲いた要因として、Millward Brownは「iPhone 6」の成功と、Appleブランドに対する興奮が高まったことなどを挙げている。Appleはまた、過去10年間のブランド価値の成長率でもトップであり、1446%上昇している。
Appleの投資家、消費者、ウォッチャーは一時期、同社が共同創設者であるSteve Jobs氏の死後、その魔力を失い、新しく革新的な製品を生み出せなくなったのだろうかという疑念を抱いた。Appleは、市場シェアや顧客をライバルのサムスンに奪われてもいた。しかし、大型画面を備えたiPhone 6や「iPhone 6 Plus」に対する旺盛な需要、「Apple Watch」の発売は、Appleを蘇らせたようであり、同社の市場シェアを押し上げ、多くのアナリストが株価の予想を引き上げている。
2位のGoogleも負けてはいない。同社のブランド価値は9%上昇し、1730億ドルとなった。主に検索エンジンで知られるGoogleは、「Android」OS、自立走行車、高速ファイバーネットワーク、さらには新たなワイヤレスサービス「Project Fi」など、さまざまな事業で興味深いものを有しているようだ。この1年間で唯一Googleがつまずいた主要なプロジェクトは、「Google Glass」だ。Google Glassは2015年1月、消費者により使いやすいモデルの開発を目指すことを理由に初期バージョンの販売を終了した。
Microsoftは3位で、ブランド価値が前年比28%増の1150億ドルだった。同報告書は、新最高経営責任者(CEO)のSatya Nadella氏が同社の文化を刷新するとともに、パートナーや顧客との協調的な姿勢を築いていると評価した。4位はIBMの930億ドルだったが、前年比13%減となった。12位にランクされたのはFacebookで、ブランド価値は99%増の710億ドルとなっている。Facebookは、ブランド価値の上昇率で首位に立った。Millward Brownは、Facebookがさまざまな買収を通じて関連性を維持していることや、同プラットフォームでの収益化に成功していることなどをその要因としてあげている。
このほか、同リストに含まれているテクノロジ企業には、AT&T(ブランド価値890億ドル)、Verizon(同860億ドル)、Amazon(同620億ドル)、Vodafone(同380億ドル)、SAP(同380億ドル)などがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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