どんな軍隊においても、中心となるのはいつも陸軍や海軍の兵士、飛行士、そして多数の支援部隊だ。しかし、彼らが任務を遂行するためには、航空機、船舶、地上輸送手段、無線システム、兵器類が必要になる。それらすべてはテクノロジの進歩に遅れずについていかなければならない。本記事では、2014年の登場が予想される米国防総省の最先端テクノロジをいくつか紹介する。
特に興味深いのは、米国防総省が指向性エネルギー兵器の分野で何を実現できるのかということだ。指向性エネルギー兵器というと、かなり味気ない官僚的な用語だが、SF映画でおなじみの光線銃を意味する。この問題には軍産複合体が多額の資金を投じてきたものの、「フェイザー」や「光子魚雷」(いずれも「スタートレック」シリーズに登場する架空の兵器)が実際に登場するのはまだまだ先の話だ。しかし、少しずつではあるが、小さな成果が出始めている。少なくとも、派手なデモンストレーションは見られるようになった。そのような瞬間の1つは、2014年に米海軍のレーザー兵器システム(Laser Weapon System:LaWS)によってもたらされるはずだ。LaWSは「USS Ponce」に搭載される予定のソリッドステートシステムで、「2014会計年度」(つまり10月1日まで)にペルシャ湾に配備される。USS Ponceは、元は水陸両用輸送船で、米海軍は同船を初の洋上前方展開基地(Afloat Forward Staging Base:AFSB)(暫定)に再分類した。
写真は、2012年7月より誘導ミサイル駆逐艦「USS Dewey」(「DDG 105」)に暫定的に搭載されているレーザー兵器システム(テクノロジデモンストレーター)だ。
提供: U.S. Navy photo by John F. Williams