米空軍の「B-52」は決して新しい航空機ではない。現役の約70機の「Stratofortress」(B-52の愛称)はすべて50年以上前に製造された機体だ。その間、飛行可能な状態を保つため、機体修理などのメンテナンスが幾度となく行われてきた。2014年後半には戦闘ネットワーク通信技術(Combat Network Communications Technology:CONECT)システムの統合が予定されており、B-52はデジタルに移行しようとしている。CONECTへのアップグレードによって、サーバ、デジタルディスプレイスクリーン、機内ネットワーク、リアルタイム衛星通信リンクを利用できるようになり、B-52の乗組員は離陸の数時間前にアップロードしたデータしか利用できないという状況から脱して、飛行中にミッション計画を変更したり、兵器の標的をリセットしたりすることが可能になる。さらに、ほかの航空機や地上部隊との通信も改善される。
米空軍地球規模攻撃軍団(Air Force Global Strike Command:AFGSC)の副プログラムエレメントモニターであるAlan Williams氏は、「B-52をダイヤル式の電話からスマートフォンにアップグレードしようとしている」と述べた。
提供: U.S. Air Force photo/Senior Airman Brittany Y. Auld