米陸軍は戦場でのネットワーク機能を、さまざまな戦術状況においてより広く、より深いレベルで利用できるようにして、「状況認識」を向上させる取り組みを続けている。状況認識とは、誰がどこにいて何をしようとしているのか、という極めて重要で時々刻々と変化することも多い情報を把握することだ。その極めて重要な部分を担っているのが、戦闘員情報ネットワーク戦術(Warfighter Information Network Tactical:WIN-T)である。WIN-Tは、高速で大容量の音声、データ、動画通信を戦場の部隊に提供するモバイル通信ネットワークバックボーンで、現在では中隊レベルにまで通信機能を提供することが可能。「WIN-T Increment 2」段階になった今では、無線通信と衛星通信を両方利用できる。WIN-Tが新型の戦闘機や空母ほどの注目を集めることはないだろうが、そのことが本記事でWIN-Tを紹介した理由の1つだ。少なくとも読者の皆さんには、その存在を知ってもらえるからだ。WIN-Tは、2014年に大規模な演習が2回予定されている。米陸軍が半年ごとに実施するネットワーク統合評価(Network Integration Evaluation:NIE)演習がそれで、1回目は春に、2回目は秋に行われる。 この写真には、トラックをベースにした2台のWIN-T通信ノードの間に、WIN-Tの衛星ターミナルが写っている。2013年4月にニューヨーク州フォートドラムで実施された訓練演習で撮影されたもの。
提供: US Army
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