新型「iMac」レビュー--「Haswell」搭載、802.11ac Wi-Fi対応

Dan Ackerman (CNET News) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2013年10月08日 07時30分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Appleのオールインワン型デスクトップ「iMac」の最新モデルは、同社が定期的に開催している製品発表イベントの壇上で披露されたわけではない。この新型iMacは、米国時間9月26日朝の地味なプレスリリースとともに、同社のウェブサイト上にひっそりと登場した。

 製品発表イベントが開かれなかったのは今回のモデルが、2012年に大幅に変更されたiMacの見た目はそのままに、内部のハードウェアをアップグレードするというものであったためだ。外見上はミニマリズムを基調としており、アルミニウム製スタンドの上部に今まで通りのスリムなディスプレイが据え付けられている。このデザインが昨年登場した際には、エッジをカミソリのように薄くし、中央部を隆起させた形状によって、システム全体を「iPad」のような薄さだと錯覚させる点が賛否両論を巻き起こした。実際のところ、薄く見えるといってもiPadのように全体的に薄くなっているわけではないが、このデザインは2年目を迎えた今でも現代的であり、市場に出回っている他の製品とは一線を画したものとなっている。

 その内部に目をやると、ハードウェアのひっそりとしたアップグレードだという点に納得できるはずだ。本製品には、Intelの「Core i」シリーズの第4世代にあたる、「Haswell」という開発コード名でも知られている最新プロセッサが搭載されている。Haswellについては、他のシステムを用いたテストにおいて、パフォーマンスがそれなりに向上するとともに、本記事には関係ないもののバッテリの持続時間も大幅に改善されていることが確認されている。


 今回レビューした製品は27インチディスプレイを搭載した2種類のiMacのうち、より高速なプロセッサを搭載した方であり、ストレージとして1テラバイトのHDDと128GバイトのSSDを組み合わせた「Fusion Drive」を選択したモデルである。その価格は2199ドルだ。なお、27インチのiMacで最も安価に入手できるモデルは1799ドルとなっている。

 搭載されているWi-Fiは、新しい規格である802.11acに準拠したものにアップデートされている。これにより、802.11ac互換のルータと接続した際に高速なデータ通信が可能になる。なお、Haswellと802.11acはいずれも、2013年6月に発売された同社の「MacBook Air」でも採用されている。

 SSDストレージ(オプション)を内蔵したモデルでは、PCIe経由でSSDストレージにアクセスできるようになった。このため同社によると、SSDストレージ、あるいはSSDとHDDを組み合わせたFusion Driveを搭載したiMacのドライブパフォーマンスが向上するという。

 また、iMacの2013年9月モデルには、NVIDIAの最新GPUが搭載されている。27インチモデルでは「GeForce GT 755M」や「GeForce GTX 775M」「GeForce GTX 780M」のいずれかが選択でき、2機種ある21.5インチモデルのうちの上位機種では「GeForce GT 750M」が搭載されている。

 詰まるところ、今回のアップデートによってiMacエクスペリエンスは大幅には変わらないということになる。しかしながら、Appleは既に十分に素晴らしいデスクトップに仕上がっていたiMacをベースにして、ホリデーシーズンのみならず、それ以降も最先端にとどまれる製品を作り上げたわけだ。なお現時点において、中価格帯以上のコンピュータを検討するのであれば、Intelの「Haswell」プロセッサを搭載していない製品を挙げるのは難しい。

 このためMacBook AirとiMacがIntelの第4世代プロセッサを搭載しているのに対して、ハイエンドの「MacBook Pro」は「Retina」ディスプレイ搭載モデルも含めて、昨年に発売されたIntelの第3世代プロセッサをいまだに使い続けているという奇妙な状況が引き起こされている。なお、言うまでもなく「Mac mini」も第3世代プロセッサを搭載している。


 Dellの「XPS 27」のような、「Windows 8」を搭載したオールインワン型の上位機種では、今回レビューしたiMacにはない機能が搭載されている。特筆すべきはタッチスクリーンと、高解像度画面に他のデバイスからの画像を映し出せるようにするHDMI入力だろう。いずれもiMacをあきらめる理由にはならないだろうが、これらの機能が当面の間搭載されることもないだろう。

 新しいiMacを購入しようと考えている人に、もう1つ伝えておくべき点がある。Appleの次期OS「OS X Mavericks」が向こう数週間以内に発表されるはずだ。ここで、ユーザー全員に対して無償で同アップデートが提供されるのか、それともアーリーアダプターに対して無償アップグレードが提供され、その他のMacユーザーはアップデート料金を支払うことになるのか、それとも今回のiMacを購入した後でMavericksのために20ドル程度を支払うことになるのかという疑問が出てくる。

Apple
27インチiMac
(2013年9月)
Dell
XPS 27
Apple
13インチ
MacBook Air
(2013年6月)
Apple
27インチiMac
(2012年11月)
価格 2199ドル 2099ドル 1099ドル 2599ドル
ディスプレイ
(解像度)
27インチ液晶
(2560×1440)
27インチタッチ
(2560×1440)
13.3インチ液晶
(1440×900)
27インチ液晶
(2560×1440)
CPU
(クロック)
Intel
Core i5-4670
(3.4GHz)
Intel
Core i7-4770S
(3.1GHz)
Intel
Core i5-4250U
(1.3GHz)
Intel
Core i7-3770
(3.4GHz)
メモリ 8Gバイト
DDR3-1600
SDRAM
8Gバイト
DDR3-1600
SDRAM
4Gバイト
DDR3-1600
SDRAM
8Gバイト
DDR3-1600
SDRAM
グラフィックス NVIDIA
GeForce GTX 775M
(2GB)
NVIDIA
GeForce GT 750M
(2GB)
Intel
HD Graphics 5000
(1024MB)
NVIDIA
GeForce GTX 680M
(2GB)
ストレージ 128GB SSD+
1TB HDD
(ハイブリッド)
2TB HDD
(7200rpm)
128GB SSD 128GB SSD+
1TB HDD
(ハイブリッド)
光学ドライブ 非搭載 Blu-Ray/DVD/
DVD RWコンボ
非搭載 非搭載
ネットワーク 802.11ac、
Bluetooth 4.0
Gigabit Ethernet、
802.11b/g/n、
Bluetooth 4.0
802.11ac、
Bluetooth 4.0
802.11n、
Bluetooth 4.0
OS OS X
Mountain Lion
10.8.5
Windows 8
(64ビット)
OS X
Mountain Lion
10.8.4
OS X
Mountain Lion
10.8
  • このエントリーをはてなブックマークに追加