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廃れない、埋もれないSNSアカウントを目指すタニタ--「大切なのは突き抜けること」

加納恵 (編集部)2013年09月03日 10時00分
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 ハッシュタグへの参加や、アニメやゲームの関連ツイートなどTwitterのトレンドに登場するキーワードをちりばめながら、自社商品のPRや使い方をツイートするタニタの公式Twitterアカウント。現状、通常のツイートと商品関連ツイートの割合は9対1とする同社が、SNSに取り組むことで何を目指し、どのように役立てているのか。Twitter、Facebookの運営を統括する、タニタ ブランド統合室の鈴木潤氏にお話を聞いた。

10年後にユーザーになってもらう若年層に向け社長のトップダウンで開始

  • タニタ ブランド統合室の鈴木潤氏

--Twitter、Facebookともに2011年に開始されていらっしゃいますが、元々のきっかけは。

 ソーシャルメディアへの参加という意味では2008年にニコニコ動画の公式チャンネル 「Come Sta Channel(コメ・スタ チャンネル)」を開設したのがスタートです。このチャンネルでは、ストレッチやエクササイズのトレーニング方法からタニタ食堂、タニタニュースなどの動画を配信しています。

 そうしたタニタの商品やサービスの情報がある一方で、社長の谷田(千里氏)が踊ったり、コメントをしたりする「社長の一言」などのやわらかい動画も用意しており、視聴していただいた方には、企業イメージとのギャップを感じていただいているのではにないかと思います。

 そもそもタニタは体組成計や血圧計など、いわゆるファミリー層をターゲットにした商品をメインに取り扱っており、30代以下の若年層にはブランド認知が低いのではないか、という危機感がありました。10年後にタニタの商品を買うような人たちに向け、タニタという企業を知ってもらう一つの手段としてはじめたのが、ニコニコ動画の公式チャンネルであり、TwitterFacebookでした。

--SNSを企業のPR活動に導入する際、ハードルの高い企業もあるようですが。

  • ニコニコ動画公式チャンネル 「Come Sta Channel(コメ・スタ チャンネル)」

 ニコニコ動画もあわせて、SNSの活用は社長の谷田の方針で始めました。SNSの特性もいかし、通常PR手法では発信しづらい情報もコンテンツとして用意しています。例えば体組成計と一言でいっても、多くのブランドや機種があります。見た目は似ていても、その中にはきちんと計測できなかったり、精度が低かったりするものもあります。これではお客様が誤解してしまいますよね。そこで、ニコニコ動画ではそうした体組成計とタニタの体組成計を比較した動画を公開しました。これはニコニコ動画ならではの新しい取り組みだったと思います。

 真面目という企業イメージが強いタニタが、ニコニコ動画に取り組むからこそギャップが生じる。そのギャップのおかしさから企業への興味も生まれているのではないかと思います。

--企業イメージとのギャップはツイートからも感じます。

 ユーザーの方が企業アカウントをフォローするのは、例えばクーポンがもらえるなどの“お得情報”がきっかけになると思います。しかし、タニタはメーカーなので、そういったサービスは提供しづらい。その中でもフォローしてもらうには、ほかの企業アカウントと違う部分を出さなければいけないと考えました。

 公式アカウントはたくさんありますし、ツイートはどんどん流れていってしまう。その中で面白いと感じていただけるようなツイートができるよう取り組んでいます。当初はタニタ食堂やアニメとのコラボ商品もなく、正直あまりネタがありませんでした。

 ただ少し変わったこと、タニタらしくないことをツイートした時に、フォロワーが増えたり、リツイートがあったりする。タニタという企業イメージとギャップが生じた時に反響が出るということが、やりながらわかってきました。

 そうしたギャップを混ぜながらツイートすることで、フォローしていただける方が増えてきたのが実感です。ただ、最初は通常のツイートの中にギャップを1割程度混ぜるくらいの割合だったのですが、途中からそのギャップがデフォルトになってしまった感じです(笑)。ある意味そのくらいの思い切りがないとだめないのかもしれません。

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