「Nexus 7」は、同クラスのものと比較すると、現在手に入る最高の小型タブレットだ。驚くほどシャープで明るいスクリーンを持ち、ゲームの性能は第4世代「iPad」に次ぎ、Googleブランドのタブレットとして、ほかのタブレットブランドよりもいち早く最新の「Android」を搭載している。
また、230ドル(16Gバイトモデル)という価格は、先代よりも30ドル高くなっているものの、依然として購入しやすい水準であり、出回っている中ではもっとも価値の高いタブレットの1つだ。270ドルの32GバイトWi-Fiモデルや、350ドルの4G LTEモデルは、特に「iPad mini」と似た構成であることを考えるとさらに価値が高いと言える。
たしかに、2012年のトップクラスの小型タブレットと比べれば安くはないし、スクリーンは「iPad mini」ほど大きくなく、「Android 4.3」には、サムスンが「GALAXY Tab 3」に詰め込んだいくつかの便利なUIも入っていない。しかし、Nexus 7の非常に鮮明な画面と、その処理性能を考えれば、それらの問題点はささいなことにすぎない。欠点もあるが、Nexus 7は筆者お勧めの小型タブレットであり、現時点では最高の価値を持ったタブレットだと言える。
重さ0.64ポンド(290g)のNexus 7は、このクラスでは過去最軽量であり、縦向きの状態で4.5インチ(114mm)という幅の狭さため、おそらくもっとも片手で使いやすい小型タブレットだ。デザインは極めてシンプルで、色は黒であり、正直なところやや装飾に欠けている。手触りは初代に比べてざらついており、個人的には2012年版Nexus 7の、柔らかで魅力的な感触の方が好きだ。
背面のなめらかなつや消し仕上げは、2012年版Nexus 7の柔らかいレザーに似た背面に比べると、触り心地でも滑りにくさでも劣る。また、この新型は角の丸みが減っており、底辺に配置されたMicro-USBポートは、出っ張っていて、横向きに持つと気になってしまう。
上部と下部の枠部分はどちらも約1インチ(2.54cm)長くなっている一方、左右の枠部分は初代よりもさらに細くなっている。以前より枠がずっと細くなっているにも関わらず、間違って画面に触れてしまっても問題は起きないようだ。
テスト対象 | Google Nexus 7 | Google Nexus 7 (2012) | Apple iPad mini | サムスン GALAXY Tab 3 (8インチ) | サムスン GALAXY Note 8 |
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重量 (ポンド) | 0.66(299g) | 0.75(340g) | 0.68(308g) | 0.7(314g) | 0.76(345g) |
幅 (インチ 横向き) | 7.8 (約198.5mm) | 7.8 (約198.5mm) | 7.9 (約200mm) | 8.2 (約209.8mm) | 8.3 (約210.8mm) |
高さ (インチ) | 4.5 (約114mm) | 4.7 (約120mm) | 5.3 (約134.7mm) | 4.8 (約123.8mm) | 5.4 (約135.9mm) |
厚さ (インチ) | 0.34 (約8.65mm) | 0.41 (約10.45mm) | 0.28 (約7.2mm) | 0.27 (約7.4mm) | 0.31 (約7.95mm) |
ベゼルの幅 (インチ 横向き) | 1.0 (約25.4mm) | 0.8 (約20mm) | 0.25 (約6.35mm) | 0.28 (約7.11mm) | 0.7 (約17.78mm) |
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