このタブレットはSlimPortに対応しており、30ドルのアダプタがあればMicro-USBポートをHDMIポートとしても使えるが、HDMIポート自体はNexus 7にはない。
さらに再び近距離無線通信(NFC)に対応しているほか、ワイヤレス充電機能がある。Googleによれば、Qi対応充電器があれば、Nexus 7のバッテリを充電できることになっている。実際、Nokiaの「DT-900」ワイヤレス充電器を使って問題なく充電することができた。ただし、実際の充電速度は有線での充電に比べると苦痛なくらい遅かった。
最初に言うべきことは、Nexus 7の画面は驚くほどシャープだということだ。特にテキストはきめ細かく、読みやすく表示される。このピクセル密度のすばらしさが分からない読者もいるかもしれないが、ほかのタブレットと並べて比較すると、Nexus 7は明らかに優れている。また、これは筆者がこれまで見た中で、もっとも明るいタブレットの画面の1つだ。色はより正確になっており、2012年版Nexus 7と比べると、コントラスト比も明らかに高くなっている。視野角は広く、画像はより本物に近く見える。
ただし、色が改善されているにも関わらず、Nexus 7の画面の色は、サムスンの8インチタブレット「GALAXY Tab 3」ほどは正確ではなく、鮮やかでもない(ただ、GALAXY Tab 3の画面よりもシャープさでは優れている)。Nexus 7の画面は、顔の写真や動画を見るとやや緑がかって見え、明るい色が多いと、紫が強くなる傾向がある。多くの人は気づかないだろうが、ほかのタブレットと並べて比較すればはっきりとわかる。
比較する 仕様 | Google Nexus 7 | Google Nexus 7(2012) | Apple iPad mini | サムスン GALAXY Tab 3 8.0 | サムスン GALAXY Note 8 |
---|---|---|---|---|---|
最大の明るさ | 570 cd/m2 | 288 cd/m2 | 399 cd/m2 | 395 cd/m2 | 458 cd/m2 |
最大黒レベル | 0.44 cd/m2 | 0.28 cd/m2 | 0.49 cd/m2 | 0.39 cd/m2 | 0.47 cd/m2 |
最大 コントラスト比 | 1.295:1 | 1.028:1 | 814:1 | 1.012:1 | 974:1 |
タッチに対する画面の応答は速く、アプリはスワイプに即応する。アプリ間の切り替えも高速で、ウェブページのスクロールは筆者が見たどのタブレットよりもスムーズできびきびしていた。ただし、インターフェースにはそれなりのAndroid特有の不安定さがある。筆者は数時間の間に、数回のハング、画面が反応しない、キーボードが消えないなどの問題を経験した。これらの問題は、一瞬スリープモードにして戻せば、すぐに解消された。
Wi-Fiの速度は一貫して高速で、社内ネットワークから外れない範囲では一時的な問題などは生じなかった。Nexus 7のバッテリは、アプリのダウンロード、ウェブの閲覧、多くの通知の受信をしながら使っても、丸1日もった。また、1時間動画を再生してもバッテリは9%しか減らなかった。一方2012年版のNexus 7では、同じ時間だけ同じ動画を見ると、バッテリが13%減少した。われわれの公式バッテリ持続時間のテストでは、11.5時間という素晴らしい結果が出た。これは、ほかのどのAndroidタブレットよりもよく、小型タブレットのバッテリ持続時間チャンピオンであるiPad miniをわずかに下回る数字だ。
ポリゴンを使ったゲームの実行については、Nexus 7は第4世代iPadに次ぐ高速なタブレットだ。「Real Racing 3」と「N.O.V.A. 3」はどちらもフレームレートも高く、ジャギーも少ないシャープなグラフィックで表示され、特に素晴らしく見えたが、ほかの多くのAndroidタブレットと同じで、Real Racing 3ではルームミラー機能が働かなかった。
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