グーグルの新型「Nexus 7」レビュー--「Android 4.3」搭載、7インチタブレットの決定版 - (page 5)

Eric Franklin (CNET News) 翻訳校正: 石橋啓一郎2013年08月12日 07時45分

タブレットのカメラが本当の価値を提供することがあるのか?

 Nexus 7は今回も、二流のカメラを搭載するタブレット市場の流行に合わせている。前面の1.2メガピクセルカメラと、背面の5メガピクセルカメラは、両方とも人の顔が緑がかって写る問題を抱えているが、ほかの多くのタブレットのカメラよりは詳細まで写り、影はディザーがかかってぼやけたように見える。

 デュアルスピーカーはタブレットとしては平均よりも品質が高いが、依然として出回っているタブレットで最高のスピーカーを持つ2012年モデルの「Kindle Fire HD」と比べると、音量の面でもサウンドの面でも及ばない。このスピーカーはどんな基準で見ても悪いものではないが、タブレットのスピーカーに対する見方を変えるようなものではない。サラウンドサウンドのテストには、Playストアで入手した「アベンジャー」を使用した。サラウンドの効果はそれなりだったが、正直に言って、タブレットで映画やテレビ番組を見る時には、ヘッドホンを使う方が好きだ。

それでも、代わりになるものはある

 Nexus 7ほどの素晴らしいタブレットでも、これが全員に適しているわけではないかもしれない。ユーザーによって、タブレットに対するニーズは違うものだ。

提供:Josh Miller/CNET
現在は、初代Nexus 7が150ドルの低価格で販売されている。
提供:Josh Miller/CNET

 2012年モデルのNexus 7は依然としてよいものであり、最新バージョンのAndroidが入って、150ドルから手に入る(Walmartの価格)。「Nook HD」は130ドルだし(姿を消しつつあるが)、2012年モデルのKindle Fire HDは、Nexus 7がサラウンドサウンドを売りにしているにも関わらず、それにまさるスピーカーを備えており、Amazon Primeユーザーには最高の選択肢で、最廉価モデルの価格は30ドル安い。

 サムスンのGALAXY Tab 3はより心地よいデザインで、画面の色はより正確で鮮やかであり、ストレージを拡張でき、専用のUIの一部は、Googleがこれまでに作ってきたものをさらに上回る。しかしGALAXY Tab 3は、最廉価モデルでも70ドル高い。新型Nexus 7の画面は、サイズを除いてはあらゆる面でiPad miniを上回り、ゲームを動かす性能も高いが、iPad miniにははるかに多くのアプリがあり、ほとんどの有名なゲームはまず「iOS」でリリースされる(ただし、最近では同時リリースも一般的になりつつある)。

結論

 2013年版のNexus 7は、初代モデルを大きく超え、小型タブレットの決定版になった。持ち心地は初代に劣るが、大きな性能向上や、極めてシャープな画面、追加機能、Android 4.3のメリットなどを合わせて考えると、硬くて持ちにくくなった背面パネルの埋め合わせは十分につく。

 230ドルという価格は、2012年の最高水準の7インチタブレットよりも高いが、得るものはそれ以上に大きくなっている。さらに、Nexus 7は8インチ版のGALAXY Tab 3やiPad miniよりは安く、(画面の発色ではGALAXY Tab 3に譲るものの)性能的にはその両方を上回っている。

 競合するほかのタブレットを一掃するほどではないにせよ、Nexus 7の改善ぶりは、小型タブレットのチャンピオンの座を勝ち取り、フルサイズ版iPadに次ぐベストの選択となった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]