「Nexus 7」は本当に薄いデバイスだ。幅は小さな手にもぴったり収まるくらいで、手の大きな人なら心地よく感じるはずだ。曲線部分は少ないため、この端末をいつもポートレートモードで持つ人は少し角が気になるかもしれない。ランドスケープモードの場合、映画を見たりゲームをプレイしたりする時に長時間も持つことがあっても、薄型で軽量化したこの端末の重みを手に感じることは少なくなるだろう。
筆者は初代Nexus 7の弾性があって滑りにくい背面部が好きだった。今回のNexus 7は、全体が黒で、軟らかな手触りに仕上げてあり、間違いなく派手さには欠ける。とはいえ滑りにくくなってはいる。コントロール用のボタンはプラスチック製の黒で、だ円形をしており、表面から盛り上がっている。このボタンは反応が速く、見つけて押すのが簡単だ。
「Android 4.3」は、Googleの新しいNexus 7上では「Android 4.2.2」とほぼ同じに見えた。カメラアプリにはほかのGoogle Android搭載端末と同様に、パノラマモードである「Photo Sphere」と動画撮影機能が搭載されている。
Nexus 7にはフルHDディスプレイが搭載されているが、ほかの端末のスクリーンと比較しない限り、そのことにすぐには気付かないかもしれない。文字は明るくシャープに見えるため、ウェブの記事を読みやすかった。また色彩は鮮やかで豊富だった。本当の価値を発揮するのは、ゲームをプレイするときや長時間動画を見るときだろう。またその違いは、このNexus 7を初代Nexus 7と並べて見た時に一番よく分かるはずだ。
こうした仕様は、フルHDスクリーンと背面カメラがなかったNexus 7の2012年モデルからの素晴らしいアップグレードであることを示している。とはいうものの2013年モデルでは、ストレージ容量の異なるバージョンのそれぞれで、20ドルから30ドル余計に支払うことになる。そして最近のテクノロジ製品の消費者は、前年に比べて価格が上がることにそれほど慣れていない。
しかし新しいNexus 7は、ワイヤレス充電など、Android 4.3が提供するすべての新機能を備えており、少なくともしばらくの間は、最高の性能を持つ7インチタブレットとなる可能性が高そうだ。しかし筆者は、この端末が自分の期待していたものよりかなりインクリメンタルアップグレードに近いものだと考えざるを得ない(実際に使ってみる時間がなかったのは確かだが)。仕様は素晴らしいのだが、筆者を本当に興奮させるような多くの機能はそこにはない。
初代Nexus 7は、部品の足し合わせの域をはるかに超えたものであることが証明されてきた。そのため、新しいNexus 7を実際に使ってみて、その快適さや速度、機能の便利さを感じるまでは、当然ながら最終的な意見を述べるのは先送りにしたい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」