スケールアウトを買収したmedibaの狙い--3M戦略下で最先端の広告取引実現

平野武士 岩本有平 (編集部)2013年08月05日 16時39分
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 スタートアップへの積極投資や支援を進めるKDDIだが、買収による広告事業の強化にも積極的だ。KDDI子会社のmedibaは8月5日、アドテクノロジーを手がけるスケールアウトの買収を発表した。

 medibaと言えば、2011年8月(発表は7月28日)にスマートフォン向けのアドネットワーク運営のノボットを買収している。同社の狙いはどこにあるのか。mediba代表取締役の大朝毅氏、スケールアウト代表取締役社長の山崎大輔氏と取締役の菅原健一氏に話を聞いた。

--アドテクノロジーを取り巻く環境について教えて下さい。

山崎氏:ネット媒体への広告出稿というのは、これまで人がメールを介して申し込みを実施するものがほとんどでした。このように人を介さなくても出稿できる仕組みが「アドテクノロジー」です。

 DSP(Demand Side Platform)とは広告主が媒体に広告を出稿するための仕組み。一方SSP(Supply Side Platform)は媒体社が自社メディアを広告主に買ってもらうための仕組みです。

 この仕組みにより、媒体の広告枠に対してリアルタイムで出稿するか、しないかを決定することが可能になりました。

菅原氏:それによって、媒体を指定せず、複数の媒体を横断して出稿し、「誰に広告を見せるか」を重視するようになってきました。「枠」から「人」へ広告配信ができるようになったとも考えらています。

 結果として、広告を「誰」に出すのかが重要になり、その情報を管理するDMP(Data Management Platform)が進化しました。どんな属性の人にどんな広告を出すかを企画できるようになった、というわけです。

山崎氏:スケールアウトはDSPを単体で提供するのではなく、タグマネージメントや第三者配信、DMPをまとめて提供することで、ネットユーザーの活動をより多く把握し、広告配信へ生かすことができるのが強みです。ちなみに媒体側のSSPは提供していません。

--スケールアウトについて教えて下さい。

山崎氏:創業は2006年12月です。最初は広告関連の受託開発会社としてスタートし、2007年には広告配信のシステムパッケージを販売していました。大きな転換期は2011年の夏頃です。渡辺洋行氏(B Dash Ventures 代表取締役社長で2012年4月にスケールアウト取締役に就任)とともに、ASPサービスへの移行を決定したことですね。

 その後、B Dash Venturesより資金調達も実施し、2012年にはリアルタイムの広告取引(RTB)を開始、2013年に入って菅原が参画しました。

--今回の買収ですが、mdibaの狙いはどこにあるのでしょうか。

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