ポカリスエットがVineを活用したプロモーション--紙人形が活躍する6秒動画を作成

岩本有平 (編集部)2013年06月13日 19時17分

 Facebookを使った「ポカリIQチェック」(アクセスにはFacebookページへの「いいね!」が必要)やスマートフォン「ION WATER AR」など、水分補給飲料「ポカリスエット」についてソーシャルメディアやITを使ったプロモーションを積極的に手掛けてきた大塚製薬。

 同社が新たにプロモーションに利用したのは、Twitterが買収したことでも注目を集める動画共有サービス「Vine」だ。

 Vineは最大6秒間の動画を撮影し、アップロードして共有できるサービス。Twitterへの投稿にも対応する。撮影はiOSおよびAndroid向けアプリから行うが、アプリ上で画面をタップしている間だけ動画を撮影できるため、ストップモーション(コマ撮り)ムービーなど、クリエイティビティに富んだ動画が投稿されているのが特徴だ。また投稿された動画は、自動的にループ再生されるため、その特性を生かした動画も少なくない。

 今回のプロモーション「POCARI SWEAT - Make a THIRSTY Scene」では、建築模型用の添景(建築模型にリアリティを持たせるために添える人やモノの模型)をキット販売するテラダモケイの紙製の模型を使い、6秒間を30コマのストップモーションムービーとして撮影した。

 撮影を担当したのは、映画「ゴジラ」シリーズや2012年に開催された展覧会「館長 庵野秀明特撮博物館」で公開された「巨神兵東京に現わる」などを撮影した東宝映像美術の桜井景一氏。今回の撮影に向けて、レリーズを押すと、0.2秒だけiPadの画面をタップできる専用の機械を開発して撮影に臨んだ。

 6月13日に下北沢のテラダモケイの店舗兼テラダデザイン一級建築士事務所で行われた撮影は、準備から8時間以上となった。動画のテーマは「ミニマリズム」。日常の渇きと、それを潤すポカリスエットをイメージしたという。

 今回のプロモーションを企画した大広デジタルソリューション局プロデュースセンター プロデューサーの梅田亮氏によると、「Vineを使ったプロモーションは海外でこそ展開されているが、日本では初になるのではないか」とのこと。大塚製薬もこれに対して「良質なブランデッドコンテンツであれば、VineのプラットフォームであるTwitterなどでいち早い浸透が狙える。また、Facebookページとのシナジーが狙える」といった判断をし、今回の動画制作に至ったという。

 今回公開された動画は、パイロット版となる「episode 0“Introduction”」。動画は8月まで順次公開される予定。その後の展開は反響を見て検討していくという。

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