この「Vine」投稿はとても良くできている。たった6秒で、シンプルな本棚を壁に手っ取り早く、しかも簡単に取り付ける方法を教えてくれる。
これまでに注目を集めた優秀なVine投稿と同様に、ストップモーション技法を用いて制作されたこの動画は、ホームセンターLowe'sの広告であり、#lowesfixinsix(Lowe'sの6秒ティップス)というふさわしい名称が付けられたシリーズのうちの1つだ。
3週間以上前に公開されたこの動画は米国時間6月11日、Twitterによる「#CreativeFavorites」という新たなプログラムの立ち上げに際してお手本として採り上げられたことで、再び脚光を浴びた。同プログラムの目的は、Twitter(またはVine)プラットフォーム向けに広告代理店によって制作された優れた作品にスポットライトを当てることにある。
Twitterは#CreativeFavoritesプログラムの立ち上げを発表するブログ投稿のなかで、#lowesfixinsixシリーズを制作したBBDOのニューヨークオフィスを評して、「見て楽しめるだけでなく、教育的要素も盛り込んだ、遊び心のあるVine投稿を行っている。各動画では、よくある家庭の問題をシンプルな手段で解決する方法が6秒にまとめられている。(中略)良質のコンテンツを短期間で、かつ低コストで制作した@BBDONYは機知に富んでいると言える」と称賛している。
さらに同ブログ投稿では、BBDOがLowe'sのために制作した他の動画と、おおむね肯定的なコンシューマーの反応も紹介されている。
Twitterによる#CreativeFavoritesプログラムの開始は、いくつかの観点で理にかなっている。しかし、最も興味深いVine動画のいくつかが非常に洗練された広告コンテンツだったという事実とは関係なく、ここには明らかに別の意図が存在している。つまり、Twitterが主要な広告プラットフォームとして台頭してきている点を強調するというものだ。
Twitterは何年にもわたって成長を続け、膨大な数のユーザーを獲得し、ニュース収集ツールとして不動の地位を築き、時流を映し出す検索エンジンとなり、Facebookと競合できる大手ソーシャルネットワーキングサイトとなりながらも、利益を生み出せない会社と評されていた。
しかし現在では、こういった批判はほとんど聞こえてこない。同社は財務情報を公開していないが、新規株式公開(IPO)に向けて着実に歩を進めているというのが大方の見方だ。そしてIPOを行わない段階でも、およそ100億ドルの企業価値を有しているはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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