アジャイルメディア・ネットワーク(AMN)は10月9日、博報堂DYメディアパートナーズと協同し、ユーザーの投稿した内容が、バナー広告に表示される「ソーシャルバナー広告」の配信を開始した。
ソーシャルバナー広告とは、広告主のキャンペーンサイトやポータルサイトなどで提供するユーザー参加型企画と連動して、バナー広告上に表示するテキストや画像などにユーザーの投稿をリアルタイムで反映させる広告手法。海外では「Interactive Rant Banner」「Content Driven Ad」「Participatory Ad」と呼ばれ、CGMを活用した新しい広告として注目されている。
AMNでは今回、ソーシャルバナー広告の国内での本格提供を目指し、大塚製薬の「オロナミンC キモチスイッチ」キャンペーンサイト上で展開されている「キモチスイッチタギング」の企画として試験的に配信する。
キモチスイッチタギングは、職場や学校で、気分が乗らないとき、元気を出したいときなどの「キモチスイッチしたいとき」をユーザーから募るサイト。投稿は、投票ボタンで訪問者が評価することができるほか、ランキングや新着コメントとしてウェブサイトに表示される。
今回配信するバナー広告は、広告を配信する時点での同サイトの上位ランキングをバナーに反映させるもので、バナーが表示されるタイミングで広告の内容が変化するようになっている。バナーの掲載先は以下のブログとなる。
自分の投稿が外部のバナー広告に表示されるという動機を提示することで投稿の促進を図ると同時に、キャンペーンサイトと広告メディアの一体感・参加感を醸成する試みの一環として実施される。
表示のたびにバナーの内容が変化していくことから、バナー広告自体をコンテンツとしてユーザーに楽しんでもらうことができ、広告の露出回数を高めることも期待されるという。
また、キャンペーンに連動した企画として、ユーザーが投稿した最新のエントリーを表示するブログパーツを提供するほか、ミニブログサービス「twitter」とも連動するなどといったことを予定している。
AMNでは今後、広告主のキャンペーンサイトや、ユーザー作成コンテンツとの有機的な連携を図った広告商品を検討し、より効果的な広告配信の手法を展開するとしている。
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