ディスプレイ:シャープIGZO Retina
次期iPad 5では、先代の第4世代iPadや「iPad 3」とまったく同じ(あるいはほとんど同じ)、2560×1536ピクセル前後の解像度になる可能性が高い。ただし、このディスプレイでは重要な変更が行われる。ディスプレイ製造プロセスが異なるものに切り替えられるのだ。このプロセスは、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)、酸素(O)で構成される半導体を使用したもので、IGZOと呼ばれる。
IGZOは日本の大手電機メーカーであるシャープが、半導体エネルギー研究所と共同開発したものだ。このディスプレイは、既存のTFTディスプレイのアモルファス層で使われているシリコンが酸化亜鉛で置き換えられたもので、多くの利点を持っており、これには電子の移動しやすさが高まる(アモルファスシリコンの40倍以上)ことによって、従来技術よりも応答速度が向上することも含まれる。
IGZOに移行すれば、LCDパネルのサンドイッチも薄くなり、これが重量減にもつながる。また、輝度や電力効率も向上する。
AppleがIGZOに移行するという予想の根拠は、シャープが2012年4月に、同社が10インチの2560×1600、7インチの1280×800のIGZO液晶パネルを大量生産すると発表したことだ。
従って、iPad 5と第2世代iPad miniでは、どちらもIGZOパネルが採用されると思われる。