メッセージを開くと、画面上部のコマンドバーには、「返信」「削除」「迷惑メールに登録する」などの関連する操作だけが表示される。しかし、このコマンドバーには、受信トレイに戻るためのコマンドがあるべきだ。もちろん、左側の受信トレイをクリックすれば戻ることはできるが、フォルダの数が多い場合、受信トレイはページ上に表示されていないかもしれない。また、画面右上の矢印から、隣接するメッセージに直接移動することができるほか、「アクション」というプルダウンメニューからは、印刷や詳細の表示などのオプションを選ぶこともできる。
Microsoftは最近、メッセージを読んでいる際に必要とされるカスタマイズ項目を追加した。今ではデフォルトのアクションを「返信」と「全員に返信」から選べるようになっており(この設定には注意が必要だ)、メッセージを削除した場合の動作も、次のメッセージを表示するか、受信トレイに戻るかのどちらかを選択できる。後者は、Gmailにもぜひ欲しい機能だ。Gmailと同じで、Outlookも一連の対話を構成するメッセージをグループ化してくれるが、インターフェースはこちらの方がわかりやすく、話の流れを追いかけやすい。この機能をオフにすることもできるが、その場合、受信トレイのメッセージの数が増えることに注意してほしい。
また、メッセージがよく知っている送信者からのものであれば、写真もメール本文の中で直接表示される。その状態から、簡単なスライドショーを開いたり、画像を個別にダウンロードしたり、まとめて保存したりすることもできる。残念なのは、この機能を利用するのに、「Microsoft Silverlight」を必要とする点だ。同様に、YouTubeのリンクに対しては動画プレーヤーが表示され、メールやHTMLのメッセージを離れずに動画を見ることができる。「Office Web Apps」とも統合されているため「Word」「Excel」「PowerPoint」のファイルを開いたり、共有したり、編集したりすることも可能だ。
写真のプレビューはたいていの場合うまく動作したが、ある10Mバイトのメッセージだけは、5枚のうち1枚のサムネイルしか正しくダウンロードされなかった。Outlook.comにはSkyDriveが統合されており(このアプリについては後述する)、7Gバイトのクラウドストレージのほかに、メッセージ1通につき300Mバイトまでの添付ファイルが利用できる。これはGmailよりもかなり大きいため、これで問題が生じることはないはずだ。前述の通り、Microsoftは事実上無限のストレージを提供すると約束している。「事実上」という条件を付ける理由はよく分からないのだが、一部の「無制限」のデータ通信プランのような隠れた上限があっては困る。だがとにかく、これはGmailで得られる10Gバイトのストレージよりも大きいはずだ(Gmailが始まったときは、これは大変なことだった)。
メッセージの送信手順は簡単だ。画面上部のプラスアイコンをクリックし、メッセージを書き始めるだけでいい。宛先入力時には、頻繁にメールを送信する連絡先のリストが表示される。自動補完機能があるため、文字を入力するごとに宛先の候補が表示される。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」