logo

マイクロソフトの「Outlook.com」レビュー--ようやく登場したGmailの対抗馬

Kent German (CNET News) 翻訳校正: 石橋啓一郎2013年03月11日 07時45分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Microsoftは、「Outlook.com」の新サービスで、マンネリ化している電子メールサービス業界を揺るがすことに成功している。Outlook.comは、同社が長年運営している「Hotmail」の代わりとなるものとして設計された。この無料のブラウザベースのサービスは、驚くほどシンプルで、どことなく「Windows 8」に似たインターフェースや、「SkyDrive」やソーシャルメディアとの連携機能、メール整理のための強力な機能を持っている。さらに、「事実上無制限」の容量が約束されているため、メールを多く書く人やメディアをよく利用する人でも満足できるはずだ。

 初めてログインした人も、MicrosoftがどこからOutlook.comの発想を得たかはすぐに分かるはずだ。難し過ぎないインターフェース(確かに、インターフェースがシンプルすぎる場合もあるが)や一部の機能は、「Gmail」を思わせる部分もあるものの、この2つは十分に違うものになっている。実際Outlook.comは、Gmailにはない魅力的な機能をいくつか提供しているのに加え、ターゲット型広告を控えめにすることを選択したことは評価されるべきだろう。現時点で筆者が気に入らないのは、古くさいカレンダーアプリと、「Skype」とIMAPがサポートされていないことだ。このように、Outlook.comは完璧ではないが、Microsoftは確かに新しいものを提供している。技術的に、そして電子メール業界的に言えば(こちらの方がより重要だが)、これは大きな一歩だと言える。

使い始めとセキュリティ

 プレビューモードで6カ月間運用された後、米国時間2月19日にOutlook.comのプレビューモードは終了し、正式に全世界への提供が開始された。Outlook.comのサイトでは誰でもアカウントを作成できるようになっているのに加え、Microsoftは既存のHotmailユーザーをこの新しいインターフェースに移行し始めており、このプロセスは夏までに完了するはずだが、既存のユーザーは望むならすぐにでも移行することを選択できる。ユーザーは今後も、メールの送受信に「@Hotomail」や「@Live」のアドレス利用できるが、さらに「@Outlook.com」の別名を取得する選択肢が与えられる。このプロセスは自動的に発生するわけではないため、Hotmailブランドの評判があまり高いものではないと判断するなら、新しい別名をすぐに取得することをお勧めする。

 筆者は、Microsoftが2012年7月にプレビューを開始した時にOutlook.comを使い始めた。当時、筆者が古いLive.comアカウントを切り替えた時には、問題は発生せず、簡単に切り替えることができた。これから新しいアカウントを作成するのであれば、CAPTCHA認証では大文字と小文字が区別されることと、Outlook.comのパスワードではスペースは使用できないことを念頭に置いておくといいだろう。スペースの使用はパスワードのセキュリティを向上させ、Gmailではスペースも使用できることを考えると、これはあまりよいことではない。

 これに関連して注意してほしいのは、Outlook.comでは2要素認証もサポートされていないということだ。筆者がMicrosoftの担当者にその理由を聞いてみると、同社の調査によれば、実際に2要素IDを使用している人は少数だったからだという。代わりに同社は、使い捨てパスワードや、EV証明書、よいサーバサイド検出技術などのソリューションに投資しているとのことだった。それが本当だとしても、筆者は使いたい人は2要素認証を利用できるようにすべきではないかと考えている。セキュリティ関連の設定について詳しく知りたければ、Outlook.comブログを参照してほしい。

 Outlook.comが、新「Office」と並んで、MicrosoftのWindows 8の世界への移行に重要な役割を果たしていることは明らかだ。これらの製品には、形の面でも機能の面でも共通するところが多いが、Outlook.comはその中でも使い方が習得しやすいものになっている。Outlook.comは、どのようなコンピュータのどのようなブラウザでも利用できる。筆者は、「Windows 7」を搭載したLenovoのラップトップでも、「MacBook Air」でもテストを行い、「Firefox」「Interenet Explorer、」「Safari」「Chrome」を試してみたが、使い勝手は変わらなかった。タッチ操作のデバイスからでも利用できる。実際、筆者はこれをWindows 8を動かしているサムスンのタブレットで使ってみたが、問題はなかった。専用の「Android」アプリも存在するが、米CNETのソフトウェアレビュー担当であるJaymar Cabebe氏は気に入らなかったようだ。

-PR-企画特集