この製品に搭載されている10.6インチというディスプレイは、特に普通のWindows搭載ノートPCとして考えた場合、小さめであるものの、応答速度は速く、輝度は明るく、解像度は1920×1080ピクセルとなっている。筆者はこのサイズでも十分作業できたが、1日中使用するのであれば外部モニタがほしくなるだろうとも感じた。うれしいことにSurface Proは、2560×1440ピクセルまでの解像度の外部ディスプレイをサポートしている。外部モニタを使用しなかった場合でも、SurfaceのIPS液晶は今までに見たWindows搭載小型PCのなかで最高クラスとなっている。静電容量式のマルチタッチ画面の操作感は指に吸い付くような感じである。これこそが「iPhone」やiPadを使っていて楽しいと感じる理由なのだ。筆者はSurface Proのペイントソフトやその他のソフトウェアを試してみて、快適に操作できることを実感した。iPadのRetinaディスプレイほどの素晴らしさはないものの、それに近いレベルが実現されていると感じた。
Surfaceを外部モニタに接続するのは簡単であり、多くの人はそうするだろう。組み込まれているMini DisplayPortを使えば音声と映像を外部に出力でき、アダプタ(別売)を使用すれば、必要に応じてVGAやHDMIへと切り替えることもできる。マルチモニタモードでの操作は、Windows搭載PCとまったく同じである。ウィンドウを適切な大きさにするには、ちょっとした調整を繰り返す必要があったものの、机の上のモニタの横に見た目が地味なSurfaceを置き、それをPC兼サブディスプレイとして使用するのはちょっとした快感であった。
本記事の大半は、Surface ProをType CoverやTouch Coverと組み合わせて用いた場合のレビューとなっている。129.99ドルのType Coverには、実際に押し下げられるキーが装備されており、119.99ドルのTouch Coverはメンブレンキーボードとなっている。これらはいずれも重量0.5ポンド前後(200g強)となっており、Surfaceの画面カバーとしても機能するようになっている。
Type Coverのキーボードは素晴らしい使い心地だ。叩きやすく、応答性も非常に高い。一方、Touch Coverは、、、そうでもない。とは言うものの問題なく使用できる。キーピッチは同一となっており、押しても実際のキーのように下がらない点と、盛り上がったポリウレタン製の四角い領域を軽く押す必要がある点に慣れることができれば、うまく使いこなせるうえ、タッチタイピングすら可能になるだろう。
Type Coverには本物ではあるものの小さな、正真正銘のマルチタッチが可能なタッチパッドが装備されており、その下部はクリック領域となっている。Touch Coverのタッチパッドでは「クリック可能」な領域が、溝で区切られたタッチパッド領域よりも手前に配置されている。Touch Coverは楽しい(複数の色が用意されている)が、それに10ドル上乗せするだけでType Coverという本物のキーボードが購入できる。
Type Coverについては、いくら褒めても褒め足りないだろう。これだけをレビューするのであれば、間違いなく「編集者のお勧め」と評価するはずだ。これは磁力でSurface Proの底部にしっかりと固定される。またこの製品は、Apple純正の(キーボードが付いていない)「Smart Cover」と同じくらい魅力的なカバーとなっているうえ、Surfaceから電力供給を受けるもののバッテリ持続時間にさほど影響を与えないキーボードとタッチパッドまでをも装備している。
このカバーの磁力は強く、Surface Pro本体をぶら下げてみてもびくともしない。とは言うものの、筆者はコンクリートフロアの上で試してみようとは思わない。
Surfaceは、カバーに装備されているタッチパッドで操作してもよいが、タッチスクリーンで気軽に操作することもできる。また、Bluetooth接続やUSB接続のマウスやタッチパッドを接続することもできる。筆者はMicrosoftが貸し出してくれたレビュー用機器一式に含まれていた「Wedge Touch Mouse」を使用してみた。これは高価であるものの、十分小さく、Surfaceともうまくマッチする。
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