Microsoftは、Surface Proの全体的な設計において良い仕事をしたと言える。すべては同社のうたい文句通りに動作し、極めてエレガントであり、センスの良いデザインで美しく仕上げられている。Surface Proで採用されている、工業製品に見られるようなマグネシウム製のボディはがっしりした感じがするものの、片手で持っても重すぎるということはない。Surface Proには、若干薄めになっているSurface RTと大きく違う点が1つある。それは、よりパワフルになったCPUをスムーズに動作させるための内部ファンを効率よく動かすために、側面の背面側を取り囲むように設けられた細い通風口があるという点だ。
Surface Proの重量は一般的なウルトラブックよりも軽い2.0ポンド(約0.9kg)であり、サイズもよりコンパクトな10.81インチ×6.81インチ×0.53インチ(約27.5cm×約17.3cm×約1.3cm)となっている。しかしこれは、平均的なタブレットよりも大きく、かつ重くなっている。まるで大きなiPadが大きめのスーツを着たかのような感じである。実際のところ、普通のタブレットというよりも、むしろ大幅にスリムダウンしたノートPCのように感じられる(特にType Coverや「Touch Cover」を装着した場合)。
米CNETがレビューした製品のうちで最も近いのは、よく似たスペックを有しているAcerの「ICONIA W700」である。同製品は縦横ともに大きく、11.6インチの画面を搭載している。ちなみにSurface Proの画面は10.6インチである。
本体の材質はSurface RTと同じ「VaporMG」というマグネシウム合金でできており、見た目以上に素晴らしい手触りとなっている。また、美しく磨き上げられているにもかかわらず、少し角張った感じに仕上がっている。
Surface Proの重量はちょうど2ポンド(約0.9kg)である。また、キーボード兼用カバーは0.5ポンド前後(200g強)、ACアダプタはコード込みで0.6ポンド(約270g)となっている。これらを合わせるとSurface RTとiPad(どちらも1.5ポンド(約680g)程度)よりも重くなる。とは言うものの、キーボード兼用カバーとあわせても、たいていのノートPCより軽くなっている。
Surfaceに対する人間工学的な観点からの要望があるとすれば、それは机に座って使用するために、本体の裏面から小さなフラップ状のキックスタンドを引き出してタブレットを立てかけた際、すなわちキックスタンドモードにおけるタブレットの角度についてである。この角度は調整できない。Type Coverを接続している時には問題ないものの、個人的にはもう少し角度が付いている方がうれしかった。筆者は完璧な角度を求めるあまり、ついつい覆い被さるような姿勢をとってしまうのである。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
トラディショナルからモダンへ進化するBI
未来への挑戦の成功はデータとともにある
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス