Googleは、NokiaとMicrosoftがデバイスメーカー各社に「Android」の採用を思いとどまらせるため、共謀してパテントトロールを利用していると批判している。これを受けて、NokiaはGoogleに対し反撃に出た。
Nokiaで広報を担当するMark Durrant氏は現地時間6月1日、Reutersの取材で次のように述べた。「当社ではまだ申し立ての内容を確認していないが、NokiaとMicrosoftが知的財産権に関して共謀しているというGoogleの主張は誤りだ。両社とも独自に知的財産権のポートフォリオや戦略を有しており、別個に運用している」
Googleは米国時間5月31日、NokiaとMicrosoftが共謀してパテントトロールに資金を供与することで、Androidにダメージを与えるだけでなく市場における競争をも阻害しているとして、欧州委員会に申し立てを行った。パテントトロールとは、製品やサービスは提供せず、特許のライセンス契約や訴訟を収益源とする組織のことだ。
NokiaとMicrosoftについて、Googleがいちばん問題としているのは、カナダの特許事務所MOSAID Technologiesのことかもしれない。同社は特許のライセンス契約を中心に時には訴訟も手がけており、2011年にはNokiaから無線関連の特許および出願特許を約2000件取得した。MOSAIDは契約の一部として、NokiaおよびMicrosoftと特許収入を分け合うことに同意している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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