再び「エコシステム」という言葉を使わなくてはならないのは気が進まないが、それこそこの機能の本質だ。AirPlayミラーリングを使うと、Mac上にあるものをApple TV経由でHDテレビに表示できる。動画ストリームは720pで、使用している外部スクリーンの解像度に合わせてくれる。Appleはまだこの機能を有効にしていないため、これを使ってみることはできなかったが、かなり良いものに聞こえる。
アプリ中心の世界では、見慣れない相手からのメールの添付ファイルをダウンロードすべきかという一般的な問題以上に、セキュリティ上の懸念が大きくなっている。幸い、AppleのApp Storeは、Mac用のものもiTunes用のものも、かなり高いレベルの保護を提供しているが、Gatekeeperと呼ばれる新機能は、この問題に新たな方向性を与えるものだ。
ダウンロードファイルの検証やブロックリストなどの、OS Xが持つ既存の機能に加え、Gatekeeperはユーザーがアプリの配信元を選択することを可能にする。もし、まったく危険を冒したくないのであれば、Mac Storeのアプリだけを選ぶこともできるが、より自由を望むのであれば、どんなサードパーティのアプリでも許可するように指定できる。この選択は、「システム環境設定」の「セキュリティとプライバシー」で設定できる。
しかしほとんどの人は、白黒をはっきり分けるようなことはしていないため、3つ目のオプションがもっとも一般的になるのではないかと思われる。上記2つの両極端の中間にある選択肢は、Mac App Storeのすべてのアプリと、AppleのデベロッパーIDで署名されているすべてのサードパーティ開発会社のすべてのアプリをダウンロード可能にするというものだ。承認を受けたAppleデベロッパーはIDを取得することができ、デベロッパーはそのIDをAppleが用意するストア外のソフトウェアに割り当てることができる。Mountain LionはサードパーティアプリのデベロッパーIDを判別し、そのソフトウェアがマルウェアではないこと、不正に改ざんされていないこと、知られている限りそのデベロッパーがマルウェアを配布していないことを確認する。
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