モバイルアプリ開発をビジネスに--新規参入で生き残るには - (page 4)

Roger Cheng (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年08月12日 07時30分

 その典型的な流れはこうだ。ゲームの途中でポップアップやバナー広告が現れ、クレジットやより強力な武器と引き換えに別のアプリをダウンロードするオプションがユーザーに提示される。より多くのクレジットが欲しければ、ユーザーはさらに別のアプリをダウンロードする。

 このアイデアの狙いは、ユーザーに直ちにダウンロードさせることで当該アプリのランキングは急上昇し、さらに多くの人々に見られることでその売れ行きに勢いをつけることにある。

 Gattis氏は、ダウンロードした別のアプリを無視あるいは削除する顧客もいるため、こうしたサービスの効果は不明瞭だとしている。ダウンロードが行われるごとに報奨金をもらえるため、大手のアプリ開発者はこうしたプロモーションの提供を好み、モバイルゲームで人気の「フリーミアム」モデルの普及に一役買っている。

まずクオリティありき

 究極的には、良い製品を開発しなければ、何も得られはしない。実にもっともな話に聞こえるが、世に出ているくだらないアプリの数々を見れば、この考えが抜け落ちてしまっている部分があることも明らかだ。

 「本当にクオリティの高い商品を作り出すことが、かつてないほど重要になっている」とMork氏は語る。「自分の製品を見いだしてもらう機会があるとすれば、それは口コミやバイラル効果だ」(Mork氏)

 MoboTapがDolphin Browserに取り掛かり始めるとき、同社は平凡なAndroidブラウザに欠けている部分に着目し、それらを埋め合わせる機能を搭載した。このブラウザはマルチタッチによるズームやタブブラウジングが可能で、Androidがそれらの機能を搭載するのは先の話であった。

 「われわれは1つのことに着目し、実に見事なものに仕立て上げた」とYeung氏は語る。

 同社の成功の陰には、既存のサービスを改善し、真のニーズに対応したいという願望もあった。

 「今あるものを改善するのは非常に簡単な仕事にみえるが、すべての開発者は新たなものを産み出したいと考えている」(Yeung氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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