Facebookは米国時間8月9日、同社メッセージングサービスを個別のアプリケーションへと派生させた新しいモバイルアプリケーションをリリースし、同社のモバイルに対する取り組みを強化した。
Facebookは、「Messenger」と名付けられた同アプリケーションを、Appleの「iOS」とGoogleの「Android」の両方に対して提供する。ユーザーは自分のFacebook認証情報でログインすることによって、Facebookからの既存のチャットおよびメッセージスレッドにアクセスし、移動中にそれらを利用することができる。グループメッセージングや、ユーザーが写真や自分の場所を公開することのできるコンポーネントも含まれている。
Belugaの共同創設者でFacebookのエンジニアであるLucy Zhang氏は、Facebookのブログへの投稿で、「MessengerアプリケーションはFacebookメッセージを拡張したもので、テキスト、チャット、電子メール、メッセージなど、ユーザーのすべてのコミュニケーションを1カ所にまとめる。電話使用時でもWeb接続時でも、自分のすべてのメッセージの完全な履歴が参照できる」と述べた。
同アプリケーションは事実上、Facebookが2011年3月に買収したグループメッセージングアプリケーションであるBelugaと同一である。実際、Facebook Messengerを開発したチームは、Belugaを開発したチームと同一であり、機能セットにもそれが表れている。しかし、Facebookによると、Belugaに代わって同アプリケーションが提供されるわけではないという。
Facebookの広報担当者は米CNETに対し、「現時点では、Belugaについては何の変更もない」と述べた。「2つのアプリケーションは今後も、別々に提供される。BelugaのメッセージをFacebook Messengerに移行する方法について検討中だが、現時点では具体的な発表は何もない」(Facebook広報担当者)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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