Angry Villagersが開発する子供向けアプリの多くは、自社でマーケティングを行う力があるライセンサーのプロパティをベースにしている。だが、同社が独自に開発したアプリについては、Sandoval氏は「Facebook」のファンページを作り、同氏の友人たちの口コミによるネットワーク効果を狙っている。
とはいえ、開発者たちも、これは行き当たりばったりのプロセスだと認めている。非常に多くの企業が自社アプリの宣伝を打つ市場は雑多な情報でごった返しており、宣伝の効果がどれほどあるのか判断できないときもある。
Mork氏によれば、マーケティング以外では適切なSEOも重要であり、アプリの説明は極めて明確かつ正確なものである必要があるという。
「アプリ開発者の多くはここが不十分だ。開発者は自分のメッセージを作り込まなければいけない」(Mork氏)
「Angry Birds」が広く普及しているのには理由がある。より小規模な開発者はこのタイトルの成功から、自分のアプリをさまざまなプラットホームで展開して広く普及させるための方法を学べるだろう。
実際のところ、Microsoftの「Windows Phone 7」やHewlett-Packardの「webOS」といった新しいOSに集中して作業すれば、より多くの注目を集められるかもしれない。これらの新しいOSは顧客ベースも小さいため、現時点では対応アプリの開発はさほど魅力的とはいえない。ただし、開発者が少なければ、より目立つことができる可能性がある。
Gattis氏はAndroidがいまだ発展途上のときにこの効果を享受しており、同氏が開発したゲームは2010年にAndroidプラットホームで提供を開始することで人気が急上昇した。当時はiOS向けアプリも何本か発売していたが、Androidのほうが注目を集めるチャンスがあったのだ。それと同じことが新しいプラットホームにもあてはまるだろう。
「つまり、お山の大将だ」と同氏は語る。
成功しているアプリ開発者は、1本のヒット作だけでなく、連続してヒットを飛ばしている。開発者は、新作あるいは注目の集まらないアプリのプロモーションに人気のアプリを使うことで、両方の成長を促すこともできる。
顧客を引き付けるにあたり、その賛否は分かれるもののますます主流になっているのが、インセンティブ付きダウンロードと呼ばれる方法への出資だ。開発者はTapjoyやFlurryのような企業に一定の金額を支払い、企業は一定数のダウンロードを保証する。
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