この戦略は成功し、7月にはSpacetime Studiosの次回タイトル「Star Legends: The Blackstar Chronciles」のベータテストがVerizon WirelessのV CAST独占で開始された(その後Android Marketでも開始)。Gattis氏によれば、「究極の目標」は自社タイトルが端末にプレインストールされることだという。
同様に、MoboTapと同社の「Dolphin Browser」のマーケティング担当であるEdith Yeung氏は、ほかの有名なアプリ開発者との共同マーケティングも認知度を高めるための良い手段であると考えている。Dolphin Browserはジェスチャーコントロールなどさまざまな機能を搭載した代替ブラウザで、端末にプレインストールされた標準的なAndroidブラウザとは一線を画している。
「従来のアプリが対応していない問題を解決しているならば、先方はこちらとのクロスプロモーションを厭わないだろう」と同氏は語る。
なかには、優れたアプリを開発するために優れたアプリを作り出す開発者もいる。実に結構な話だが、マーケティングの視点を忘れたら、決して売れないだろう。独立系アプリストアのGetJarで最高マーケティング担当者(CMO)を務めるPatrick Mork氏は、アプリを世に出すために広告会社を雇うことは十分効果があると語る。
広告部門の人々は、筆者のような人々の手にアプリを渡らせるようにすることを仕事にしている。
「自分が消費者で、何かを買いに行くとしよう。そのときに米CNETからの引用があれば、状況に目立った変化をもたらし、差別化につながる」とMork氏は語る。
それでもなお、膨大な金額にもなる広告費用は、事業を始めたばかりの開発者には重荷かもしれない。
アプリ開発会社Angry VillagersのパートナーであるTony Sandoval氏は、同氏の新作アプリである「Transit Map」について、ニューヨークのさまざまな観光マップに宣伝を載せる契約を結んでいる。このアプリは、目的地の近くに来るとアラームを鳴らす、接近アラームのような機能を持つ。通勤電車で眠ることが多く、降車駅を寝過ごしたくない人に便利なアプリだ。
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