具体的に言うと、Nokiaは同社の「Qt」ソフトウェア開発キット(SDK)をしきりに宣伝していた。Qtを使うと、開発者はNokiaの現行の携帯電話OSだけでなくLinuxベースの「MeeGo」OS向けのソフトウェアもこれまでより簡単に記述することができる。MeeGoはNokiaがIntelと共同で開発しているOSで、次世代の主力携帯電話「N9」で採用される予定だ。
Nokiaは、開発者がアプリケーション内での購入機能をプログラムに組み込めるようにすることも明らかにした。つまり、無償版のプログラムをダウンロードしたユーザーは、そのアプリケーションから別の場所へ移動しなくても有料版にアップグレードできるようになる。
それは、モバイルデバイス向けの人気ゲーム「Angry Birds」の開発元であるRovio Mobileが、14日に発表された新機能を有効にできることも意味している。それは「Mighty Eagle」という新キャラクターで、Mighty Eagleをゲーム内で使用する権利を購入すると、ユーザーに代わって1つのステージをクリアしてくれるというものだ。
「アプリケーション内での(購入)機能は、われわれの最も熱心な顧客に特別なコンテンツを提供する素晴らしい機会を与えてくれる」。RovioのCEOであるMikael Hed氏はこのように述べた。
Nokiaはローエンドデバイスからの購入を促進したいとも考えている。Nokiaは2009年に3億6400万台の「Series 40」デバイスを販売しており、その購入者はすべて潜在的な顧客である。Nokiaが推進している1つのモデルは、事業者経由のコンテンツ購入だ。このモデルでは、ユーザーはクレジットカードを使うのではなく、携帯電話サービスプロバイダーを通してアプリケーションやコンテンツを購入する。
また、ローエンド携帯電話の使用環境を改善するため、NokiaのSDKはそうした携帯電話でタッチスクリーンをサポートするようになった。Kochikar氏は新しい「WebKit」ベースのブラウザも熱心に宣伝した。
アプリケーション開発の中心地は依然としてシリコンバレーだが、その範囲は拡大しているとKochikar氏は言う。先ごろ参加したツアーで訪れた開発者イベントは大盛況だった、と同氏は述べた。
「Nokiaは地球上のほとんどの場所でとても愛されている。わたしは訪れた多くの場所で、自分がロックスターであるかのように感じた。その後、シリコンバレーに戻ったときは、あまりそういう気分にはならなかった。幸い、われわれは2010年、あらゆる場所の開発者が愛し、喜んで受け入れるNokiaエコシステムの構築に向けて大きく前進した」(Kochikar氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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